2017年08月 次のステージへ!

おかげさまで、健康を害することもなく59本目の年輪を刻むことになる。

ここ一年、前職の仲間の定年&還暦祝いで集まる機会があり、雇用更新、新しい道をスタートさせる話題が中心に。自分自身の現在の仕事は、形式的な定年はあるものの、一定の成績を維持していればまだまだ継続できる。しかしながら、現実的には、残すところ10年から15年であろうか?

仕事は、35歳で転職し、「お客様を生涯お守りする」という気持ちで続けてきたが、同僚が病などで他界する現実を目の当たりにし、自分が早く旅立つことも念頭に置かなければいけない年齢になった自覚も必要なのか?と感じる。最近も最期までガンという病と闘い続けた51歳の女性、60歳の男性を見送った。さらに、ここ数年で、同年代の仲間を見送ってきた。いずれ自分にも順番が回ってくる。今は、元気な人が、旅立った人の分まで存分に生きることが使命であると感じる。

自己中心的な性格は変わらず、現在に至る。その性格ゆえに、得したこと、損したこと多々あったと思う。しかしその失敗の積み重ねが、現在の自分を形成してきたことも事実であろう。「人生これでよかったのか?」と振り返ることがあるという。そろそろそんな時期なのか?しかし、人生80年とも言われ、まだ20年(わずか20年?)をどう過ごすか?のほう。がまだまだ関心が高い。

いつの頃か若い頃、年配の人が、字が上手で、歴史に詳しく、クラッシック音楽を好み、絵画を鑑賞する。そんな人を多く見てきた。「歳を重ねれば、人間そうなるんだ!」と勝手な解釈をしていた。いざ自分がその年齢になると、全く何もできていない。友人の誘いで神社仏閣、美術館、コンサートホールには出かけることはあるが・・・。今更であるが、今からでも何か一つ・・・と考える。

時代は違うが、豊田佐吉は、59歳でトヨタを起こし、カーネル・サンダースは61歳で、ケンタッキー・フライドチキンを起業。コンピュータが普及し始め、一気に20歳代の起業家が増え、大成功を収めている。今から起業して、大成功を収めようとは、考えないが、やる気次第でまだまだ可能性を追い続けられるのではないだろうか? そのためには、体が健康であることは間違いない。

健康といえば、加齢とともに、若い頃のようにいかなくってきた。小さい字、暗いところで見えにくくなる老眼に始まり、背中・腰などの痛み方が、肩を上げる挙げる際の痛み、いつもの通勤途上の階段を上った際の息切れ、また普通に歩いているのにどんどん抜かれてゆく・・・などなど老化現象が。さてさて何か良いことはないのであろうか?あるに違いない!! ここは人間の退化した機能を補おうとする知恵が働くのでは?と、見えないものに期待する。

 こんな秘話がある「ソニーの盛田正明氏が、ソニー退職後に目標を失った自分に気づき、自分が死ぬまで持てる目標を探した。その結論は、今更自分の目標を持つよりも、若い人に目標を与えて頑張ってもらうことで、これを自分の目標とすれば、死ぬまで目標に向かっていけると考えついた。そして自分の大好きなテニスで今まで誰もやれなかったことをやってみよう。と私財を投じて、ファンドをつくり、錦織圭を世に送り出した。」

十分な私財があってできた手段かもしれないが、半世紀以上を生きて培ってきた自分を何か若者にチャンスを与える手段もあるのだと考えさせる例でもある。会社勤めで定年を迎えると、一段落した気分になるが、自営業の60歳は、脂が乗りきってこれから!!という状況である。みなさんも当面、これからの20年を考え、今までの人生を生かした何か一歩を踏み出すことを考えませんか? 

平成29年8月吉日

悟空の里主人 金森 悟


●2017年07月 墓参
●2017年06月 船舶免許
●2017年05月 東京ステーション
●2017年04月 卒業40周年
●2017年03月 時代を変える若者
●2017年02月 元気な高齢者
●2017年01月 ダウンサイジング&断捨離