2017年05月 東京ステーション

東京駅ツアーというのをネットで見つけて参加してみた。
日頃、通り過ぎることが多い駅であるが、知らない箇所が多いことを改めて教えていただいた。
開業して、103年目を迎える東京駅。歴史をひも解いてみると、なんと多岐にわたる歴史を刻んできたのであろうか!と感動する。東京駅は、鉄道の起点と思い込んでいた。しかし、皇居の正面に位置する現在の駅が、設置されるまでに歴史があった。鉄道の歴史を調べてみると、東京駅ができる前、それぞれの起点が存在していたのをご存知の方はいるであろうか?
南へは「新橋駅」、官設鉄道。(1872年)、北へは「上野駅」、日本鉄道。(1883年)
西へは「飯田橋駅」、甲武鉄道。(1895年)東へは「両国駅」、総武鉄道。(1904年)

当初は「中央停車場」建設構想で始まり、「永楽町」(現在の丸の内)に決まった。1910年12月に、中央停車場の設計完了し、両翼に乗車口、降車口、中央に皇室口、総三階建てに。駅の名所も中央停車場の予定が、開業直前に「東京駅」となり、1914年12月15日に竣工した。

【東京ステーションホテル】

自分が初めて訪れたのはいつのことであったろうか?1980年代であったであろうか?
ちょっと敷居の高いホテルのような感じを持ちながらも、正面ロビーを入ってすぐの喫茶コーナーで、お客様と数回待ち合わせをした記憶がある。宿泊したことはなかった。こちらも、改めて歴史を調べると、駅舎と主に、興味深い。

1915年11月2日に「東京ステーションホテル」として開業した。築地精養軒に委託され開業。

1933年、鉄道省直営とし「東京鉄道ホテル」として改称&開業。1945年、空襲により東京駅の3階と屋根を消失。ホテル休館。1951年「東京ステーションホテル」として営業再開。2006年、東京駅丸の内駅舎保存・復原工事のため一時休館。2007年、開業当時の三階建てとして復原に着工。

2012年、復原された丸の内駅舎が全面開業。「東京ステーションホテル」(10月3日)再オープン。

【バー】

現在では、「オーク」と「カメリア」のふたつのバーがある。再開業以来、何度となく通うようになった。
1958年、「東京ステーションホテル」入社のバーテンダー杉本壽(ひさし)さん(76歳)は、まだ現役でカクテルを振ってくれる。開業75周年を記念した「東京駅」という赤煉瓦色のカクテルは有名。杉本さんは、ライムをつけてこう言ってくれる。「まずはそのままお召し上がりください。半分ほど飲まれてからライムを絞って二度目を味わってみてください。」、「上りと下りです。」一杯のカクテルで、ちょっとした旅に出たような楽しさを感じさせてくれる。

ここは、新幹線の発車20分前まで飲んでいられる。お客様をお連れしても、喜んでいただける。

【アトリウム】

赤煉瓦駅舎中央の最上階に位置する特別な空間。元々は、従業員の休憩&物置のように使われていたとか。現在は、ゲストルームとして、宿泊者のモーニングブッフェ会場として使っている。以前、支配人を紹介いただき、特別に、大切なお客様とのランチの席に使わせていただいた。今は世間でも評判を呼んで、日付限定でランチやディナーを楽しむことができる。一度は、ぜひ訪れて、100年の歴史の中に身を置いて食事を楽しんでみることをお勧めする。

100年を超える歴史を刻んできた煉瓦に囲まれながら、ひと時を過ごすことができる東京駅。通過するだけではもったいない。みなさんもぜひ丸の内駅舎に足を運んでみてください。夜のライトアップもステキです!! 駅から少し離れて、東京中央郵便局がはいるKITTE(キッテ)ビルや丸ビル&新丸ビルから駅舎を眺めるのも感動です。

平成29年5月吉日
悟空の里主人 金森 悟

●2017年04月 卒業40周年
●2017年03月 時代を変える若者
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●2017年01月 ダウンサイジング&断捨離
●2016年12月 師走
●2016年11月 北海道開拓使
●2016年10月 少子高齢化のゆくえ