2017年03月 時代を変える若者

 初めて、山口県萩市へ出かけた。

萩博物館では、地元出身の歴史人物の展示を見て回った。歴史音痴の私でも、「吉田松陰」、「高杉晋作」、「木戸孝允」、「乃木希典」、「井上馨」、「山県有朋」は覚えている。萩市は、長州藩の本拠地として有名であった。展示を見ながら気になったのは、吉田松陰&高杉晋作両氏が、なんと短命であったかという点とその若さで歴史に名を遺す生き方をしたということである。吉田松陰は29歳で処刑、高杉晋作は30歳で病死、木戸孝允は43歳で病死。他にもこの時代を生きた人物としては、坂本龍馬は31歳で暗殺、西郷隆盛は49歳で戦死・・・。この頃は、30歳代と40歳代が、大きく歴史を変化させる起こす原動力となっていたことが明らかである。そして、形は様々ではあるけれど、若くして生涯を閉じる。幕末から明治期の日本を主導した人材を多く輩出した「松下村塾」(1842年から)。塾生だった松田松陰が1857年に引き継ぎ、伊藤博文、山縣有朋ら50名に塾生として学び、歴史的な活躍をしたことになる。現代では、松下幸之助さんが始めた「松下政経塾」があり、政治家を目指す学生が集い、政界へ多くを輩出してはいる。時代も変わり、上記のような国を変えるような大変革が生まれる土壌はないと思われる。しかしビジネス界では大きく変革がどんどん起きている。ここ20年では、通信&インターネットが登場し、ビジネスモデルも激変してきている。その先端を行く若者は、世界をどんどん変えてきた。どんな人物がいるのだろうか?数多くいるが、私レベルで知る人々を挙げてみよう。

【20歳】ビル・ゲイツ(Microsoft:創業1975年)、マーク・ザッカーバーグ(Facebook:創業2004年)、【21歳】ウォルト・ディズニー(The Walt Disney Company:創業1923年)、スティーブ・ジョブズ(Apple:創業1976年)、

【22歳】孫正義(ソフトバンクグループ:創業1986年)、

【23歳】堀江貴文(ライブドア:創業1995年)、

【24歳】松下幸之助(パナソニック:創業1918年)、渡邊美樹(ワタミ:創業1986年)、藤田晋(サイバーエージェント:創業1998年)、

【27歳】稲盛和夫(京セラ:創業1959年)、

【31歳】三木谷浩史(楽天:創業1997年)、

【39歳】本田宗一郎(本田:創業1946年)

自分は、まもなく還暦を迎える。20歳代、30歳代、40歳代 50歳代は、何をしてきたのであろうか?これだけの若者のパワーが世界を変えてきた。比較しても仕方がないが、自分がしてきたことは何であったのであろうか? 私自身、まだまだ成長したい気持ちは残っているつもりである。しかしながら、一方で若者を育ててゆく、引き継いでゆく。そんな責務を背負う年齢になった自分を見つめなおさなければいけない時期なのかもしれない。若くして起業してきた人を調べる中で、還暦を前後して、起業し成功をされた人もいた。時代は、90年近く前。今はその時代ではないのかもしれないが、

【59歳】豊田佐吉(豊田自動織機:創業1926年)

【61歳】カーネル・サンダース(ケンタッキー・フライドチキン:創業1930年)

 これはこれで頼もしい! 今や、何をするにも通信&インターネットの世界を理解することが必須で、この環境を使って、若者の力を借りながら、何か新しいことにチャレンジするのは楽しいかもしれない。

 皆さんの周りでは、若者の力、年輪を重ねてきた人の力は、生かされていますか?

今年は酉年。何か、新しいことを始める年にふさわしいともいわれます。小さいことでも新しいことを始めてみましょうか!?

平成29年3月吉日
悟空の里主人 金森 悟

 

●2017年02月 元気な高齢者
●2017年01月 ダウンサイジング&断捨離
●2016年12月 師走
●2016年11月 北海道開拓使
●2016年10月 少子高齢化のゆくえ
●2016年09月 都内観光
●2016年08月 携帯アプリ