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2021年02月 神話の世界

 日本の神話。恥ずかしながら、今までほとんど興味を持ったことがなかった。小学校時代から、歴史の授業などで学んできた。覚えていることは、天照大御神、卑弥呼、草那芸の剣、ヤマタノオロチ、因幡の白兎などなど。印象が強かったのか、何度も繰り返し学んだつもりはないが、50年近くを経た今でも、記憶には残っている。その後も「古事記」、「日本書紀」など、手に取ることはなく、博物館での展示を見たことはあるが、まず古文は、学んだことはあるが、慣れなくて、読めないし、積極的に読み気にもならず現在に至る。

 若くて、「古事記」に興味がわいて研究しているという人に会った。あの難しい書物のどこに興味を持ったのだろうか? 難しい文章をよく読みこなしているな!!と感心していた。ある日、書店に寄った際に「マンガで読み解く『古事記』」、「面白くて眠れなくなる『古事記』」なる書籍を手に取って、購入してみた。単純な印象としては、登場してくる「神様」という存在は、悪いこと、意地悪なことをする神がいて、争ったり、殺害したり・・・。神様って何?? となんだか興味がわいてきた。

 神様がおつくりになった日本国土。改めて、読んでみると、伊耶那岐神(イザナキノカミ)と伊耶那美神(イザナミノカミ)が交わり、淡路島、四国、隠岐島、九州、壱岐島、対馬、佐渡島、本州の八つの島「大八島国」を生んだ。と。北海道は??とまたまた疑問と興味がわいてくる。

 天照大御神が弟の建速須佐之男命(タケハヤスサノヲノミコト)の乱暴から逃げるため、岩屋の戸に隠れ逃げ込む。すべての神々が集まり、お祭り騒ぎをして、天照大御神が気になって覗いたところを引きづり出された。その須佐之男命は、出雲の地に降り、ヤマタノオロチ退治をし、都牟羽の太刀(ツムハノタチ・草那芸の剣)を見つけ、天照大御神に献上する。子供のころに読んだ懐かしいストーリーである。

 須佐之男命の子孫の「大穴牟遅神(オオアナムデノカミ)」が、因幡の白兎を助ける。葦原の中国(アシハラノナカノクニを統治していた大国主神(オオクニヌノシカミ)の子供の一人、建御名方神(タケミノカタノカミ)が、建御雷神と戦い、逃げ去り、科濃国(シナノノクニ)の諏訪湖で、追いつかれ、この場所から外へは出ないと約束する。葦原中国は、天照大御神が納め、大国主神は、出雲に隠れることになる。こんな神話から、出雲市、諏訪市、そして糸魚川市は、「神話で繋ぐ神語りネットワーク」を発足させて活動している。と大学同期の諏訪市長から聞いた。

 さらには天照大御神が男性であったのでは?という説もあるという。伊勢神宮の内宮に祀られている天照大御神は、「独りでは寂しい」と女神・豊受大神を連れてこられ外宮に祀られたという。この説からすると、天照大御神は、男性ではないか?と・・・。歴史が覆る?? またまた面白い!! 

 誰もが知る神話であるが、日本のルーツを記した「古事記」、「日本書紀」を読みやすく解説された書籍を手に取ることで、改めて、より深く、日本の始まり、日本人の心、神様についての見方を確認し、神社の意味、祀られている神様と神社でのお参りなど、その意味と、これからのお付き合いの仕方など、今まで知らずに通り過ぎてしまったことを振り返るいい機会となりそうである。

 皆さんも、日本の神話、神様にもずるい、悪い神様がいるなど、改めて触れることにご興味がありませんか? ぜひ無理のない。簡単な書籍を手に取って、「古事記」、「日本書紀」に触れてみましょう!!

令和3年2月吉日
悟空の里主人 金森 悟