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2024年03月 体のケア情報について

 ネット情報があふれる中、多種多様な情報を、ネット記事、SNS、Youtubeで検索する機会が増えた。
今までは、あらゆる分野で、専門知識を多く学んだ者が、正確かつ多様な情報を持ち、それぞれの分野の専門家となり、生業としてアドバイス&対応をしてくれるのが常識であった。

 昨今は、ネットを通して、自身が病気なった際、名医を探すこともできるし、治療方法はじめ周辺情報を簡単に検索ができる。一般向けに、自分と同じ病気になった患者の体験談、専門分野の医師からのコメントを見つけることができる。加えて、医師の学会での研究発表、最新情報の紹介動画をだれでもネットを通して学べる。医師側からすると、ネット情報をインプットした患者のほうが、情報を共有しながら、治療方針を決めやすいのか? 一方、医学の専門家としては、素人が氾濫する不確かなネット情報から間違った認識や判断をしてもらいたくない。と歓迎しない医師もいるであろう。この状況に加え、専門知識を詰め込まれたAIが、専門家以上の情報を蓄積&解析できる現実が登場している。例えば、過去、優秀な医師が、5万冊の文献を読み、名医として治療にあたっていたとする。それに対して、AIは、1,000万冊の文献のデータをインプットされていたとしたら、だれが見ても情報量の差は歴然である。ただ、例えば、情報量は多くても、大量の古い情報が役に立つのか?最新の情報が、AIにインプットされているのか?によっても回答が違うであろう。基本は、人間が、AIにインプットした情報の範囲で解析されるのであるが、近い将来は、今までの常識を超えて、新たな治療方法を生み出すのかもしれない。

 ネットの世界には、様々な情報があふれている。医師の世界には、ゴットハンドといわれ、難しい手術をこなす名医がいて、マスコミなどで紹介される。最近の流行なのか?ネット情報を見ていて、ゴットハンドといわれる体の不調を改善する施術師の広告に目が留まった。数多くの個性ある施術方法が、Youtubeで紹介されている。私自身、ひざのけが、肩の痛みを長年抱えてきたが、興味本位、半信半疑でいくつかを試してみた。例えば、体の柔軟性について、前屈、肩の上げ下げの硬さに対して、指先だけで、背骨をなぞるように触るだけで体が柔らかくなり、バランスが改善する方法。これは、整骨院の骨のゆがみを矯正する。マッサージで、凝り固まったところをもみほぐす。といった行為は一切せずに、ほんの数秒、体を触るだけ。というキツネにつままれたような手技であった。これは、神経にアプローチをして、自身の回復力をサポートする手法であると。もうひとつは、顔のたるみや、肩こりなど、指先&手のひらを顔や体にフワッとした感じで触れて、さするだけで、リンパの流れを刺激し、顔がリフトアップできたり、体が軽くなったりする。これらは、かなりの確率で効果を出している。自分自身は、完全に治ったとは言えないが、改善したように感じている。これらの施術手法は、養成講座を開催して、普及促進&ビジネス展開を始めている。しかし、まだ歴史も浅く、科学的に認められていないという意見があるが、すぐに結果を出すという点では、整体&マッサージ業界への影響がでたり、これら手法を取り入れたり、転換していくのかもしれない。また、すべてではないが、他人の手を借りなくても「セルフケア」で、自身の手だけで不調改善ができる手法もある。

 医学分野だけではなく、人間の体を研究し、実際に医者に頼らず、投薬なしに、元気でいられる方法は、今後も注目していきたいと思う。加齢による体力低下などに対して、より健康で、快適な生活を送るためにも、アンテナを高くして、自身に合った方法をいろいろ試してみてはいかがであろうか?

令和6年3月吉日
悟空の里主人 金森 悟