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2022年08月 膝のケガ

 64本目の年輪を刻んだ。

今までの人生を振り返ると反省ばかりである。自分の存在意義は?急に私がいなくなっても世の中は回る。

この先、何年、健康で、自力で自由に行動できるのであろうか?

 5月に、交差点で、青信号が点滅し始め、小走りに渡ろう!と、力を入れた瞬間に、左ひざの裏側に、「ブチッ!」と何かが切れたような感触があり、歩くのが辛いほどに。筋肉を傷めたのであろうと、湿布したが歩くことも辛い。ネットで、近所のスポーツ・リハビリを兼ねた整形外科を検索し訪ねた。二回のMRI検査の結果、「半月板損傷」と診断された。先生は私の年齢などを考慮し、将来の膝への負担を軽減するため、手術を勧めた。手術は、外体重となっているものを、健康な骨を削って、内体重にするという。「手術」と言う言葉に、(怖いわけではなく)抵抗感があり、さらにネットで手術をしない道を探った。目に止まったのは、「再生医療」。iPS細胞の研究をしている高校時代からの友人へさっそく電話。慶應病院は、脊髄中心で展開しており、膝は対象外。電話した翌日に再生医療学会があり、順天堂医院の先生に聞いてくれることに。早速アポイントが取れて、説明を受け、その場で治療を受けた。半月板損傷の膝の「再生医療」とは、自分の血液を採って、成分加工し、それをまた膝に注射する。半月板そのものには、傷が自然に修復できる細胞を持っていないので、自分の血液を加工して活用する。同時に、私の元秘書の紹介で東洋治療の先生を紹介してもらう。足首を曲げたりしながら、「これは痛いですか?」とチェック。いずれのテストも痛くなく、「これは半月板からの痛みではないよ。手術の必要はなし!」と。先生曰く、「整形外科の先生は、実際触らないで、MRIの映像しかみないでしょ?触ってみれば、痛みの原因がどこから来ているのかわかる。」と。結論は、臀部からくる筋肉、ふくらはぎの筋肉などが交差する部分に痛みがでていることを確認し、周辺をしっかりと揉む治療をしていただいている。同時並行の治療で、決定的にどちらの効果とは明確ではないが、一回目の注射&治療で当初の痛みは消え、歩行には全く問題なくなった。ただ、膝裏側の筋肉の張りがあり、しゃがめない。引き続き東洋医療で治療中である。いずれにしても、手術は待逃れた。手術をすれば、入院し、術後は松葉杖を使い、リハビリにも時間がかかる。ネットと友人らのおかげである。近く、友人とリハビリ・テニスを予定。徐々に復活できればと期待している。

 東洋治療院の先生は、整形外科で、膝、椎間板ヘルニアなどの手術を勧められた患者さんを診て、手術をせずに済んだケースが多いと教えてくれた。MRI、レントゲンの映像から見る診断は、それで正しいのだろうが、実際、痛みで苦しむ原因は違うところにあった訳である。手術しなくても、元のように生活ができるように改善してくれた。(もちろん、「これは手術したほうがいい!」との判断をされることはあると。)巷でいう「ゴッドハンド」というのであろうか?

 自分の経験としても、ここ10数年の間、病院で診察の場面は、パソコンに向かって、患者の顔をほとんど見ない先生が多い印象がある。そして、ほとんど触らない。これが最先端の診察なのか?と疑問を持っていた。また、専門分野に偏りすぎて、体の不具合の関連性を体全体から推測し、原因究明&問題解決することがおろそかになってしまっているのではないか?と感じる。今回の場合、まだ完治したわけではないが、東洋治療と、先端の再生医療を体験した。

令和4年8月吉日
悟空の里主人 金森 悟