2009年05月 次への力
現在の国内生保へ転職して丸15年が経過した。
前職で約12年。人生丸50年が過ぎ、(まもなく夫婦生活も銀婚式を!)これからの生き方を改めて考えてみようと思うこの頃である。五月の連休は、家族イベントもほとんど無く、家で過ごした。書類であふれかえった部屋の片付けを恒例行事のように行った。今回、「思い切ってどっさりと処分しよう!」を目標に(毎回そのつもりであるが・・・)。まずは、大学の地元のOB会である「国立三田会」の創立以来務めさせていただいた幹事長を、ここで後進に譲ることとなり、過去8年間のすべての資料を新幹事長にお渡しした。(財)日本テニス協会のプロモーション委員会、新年度組織の改廃にあたり、一つの機能を他委員会に残して解散。ジャパン・オープン、全日本選手権大会などの準備資料も、8年分すべて処分した。両方合わせると、クリアーファイル20冊分になったであろうか?自宅のシュレッダーは、加熱により何度も止まった。また、一昨年、仕事の都合で10年間お世話になった国立白うめロータリークラブを退会した。最後の一年は、幹事長というお役を通じて、大変すばらしい人生経験をさせていただいた。資料も膨大であった。これら大切な思い出は少し残しながらも処分できた。
部屋の中、机の上が、少しスッキリしてくると、なんだか気持ちの上でも余裕が出てくるのが不思議だ。次は、「新たに、何かをやってみようか?」とか、「現在、取り組んでいることを改めて見つめなおしてみよう!」という気分になる。
成長するため、新しく何かを始めるためには、今までのこと、過去のことを処分することで次へつながりやすくなるのではないのであろうか?そういえば、ある方が「過去は、生ゴミ!」といわれたのを思い出した。生ごみを大事に保管しておく人はいない!しかし現実は、なぜか、今までの記録、思い出、軌跡を大切に残すべく、どんどん溜まり、中々捨てられずに積まれてゆく。1週間、1ヶ月、1年、5年、10年経過しても、そのままである。今でも、自分の小学校の頃からの学級新聞、答案用紙などが、物置のダンボールにしまわれたまま、開かずの押入れで眠っている。たぶん、自分がこの世を去るまでそのままなのかもしれない。しかし、世界に功績を残し、偉人館でも建てて、遺品として展示される機会があるかも・・・?? もうこの歳になったら、そのチャンスもないであろう!それならば、きれいさっぱり処分してしまおうか!!
樹木は、成長するために、葉をつけ、花を咲かせ、花が落ち、葉が落ち、新しい芽が吹いてくる繰り返しをしている。その歴史が、年輪として刻まれる。人間の皮膚も新陳代謝により、古いものが、垢となって剥がれ落ちる。先日、富山の父の実家に泊まることがあり、生まれて初めて、田植えの準備のお手伝いをさせてもらった。苗を植え、穂の実りを待つ。刈り取った後は、再び耕し、土地に栄養が蓄えられるまで、次の苗植えを待つ。土地そのものは同じでも、耕すことを繰り返しながら次への成長への力を蓄える。自分たちにもそんな力があるに違いない。
まずは、身の回りで、1年以上眠ってしまっている資料・本など(もちろん家具などの大物でもかまわない!)、思いっきり処分してみませんか?かなり勇気が必要で、中々できないものですが・・・(笑) しかし、そのあとになんだか不思議な力が沸いてくるのは、必ず良いステップアップになるはずです! 週末、夏休み、楽しみが増えますね!! ぜひ、お試しあれ!!
平成21年5月吉日
悟空の里主人 金森 悟
●2009年4月 引き合わせ ●2009年3月 奇跡の出会い
●2009年2月 正しいものの見方とは? ●2009.1 気づいていない自分を探して!
●2008.12 会いに赴く ●2008.11 元号・慶應