2015年10月 二十四節気と七十二候
年齢とともに、自然の移り変わりに興味がわくようになってきた。特に、Facebookを活用するようになり、携帯電話で写真を撮る癖がついてきて、つい道端の草木、鳥や昆虫が目につくようになった自分がいる。
ある日、電車内で、日本の四季をもっと詳しく区分して、それぞれの季節の特徴を表す習慣があった「二十四節季と七十二候」という広告を見つけた。俳句、花道、茶道など、季節感を強く意識しておられる方々は、なじみのものなのかもしれない。しかし、私自身は、なんとなく聞いたことがある程度。この機会に調べてみたら、非常に感銘を受け、興味を深めた次第である。
Wikipediaでは、「二十四節気は、中国の戦国時代の頃に太陰暦による季節のズレを正し、季節を春夏秋冬の4等区分にするために考案された区分手法の1つで、1年を12の「中気」と12の「節気」に分類し、それらに季節を表す名前がつけられている。なお、日本では、江戸時代の頃に用いられた暦から採用されたが、元々二十四節気は、中国の気候を元に名づけられたもので、日本の気候とは合わない名称や時期もある。そのため、それを補足するために二十四節気のほかに土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」と呼ばれる季節の区分けを取りいれたのが、日本の旧暦となっている。」
となっている。
実際に、今の季節(この10月)は、どうなのだろうか?
【二十四節気「寒露(かんろ)」】
1)鴻雁来(こうがんきたる)10月8日頃
雁が渡ってくる頃。清明の時期に北へ帰っていった雁たちが、再びやってきます。
2)菊花開(きくのはなひらく)10月13日頃
菊の花が咲き始める頃。旧暦では重陽の節供の時期で、菊で長寿を祈願しました。
3)蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)10月18日頃
戸口で秋の虫が鳴く頃。昔は「こおろぎ」を「きりぎりす」と呼びました。
続いて、
【二十四節気「霜降(そうこう)」】
1)霜始降花(しもはじめてふる)10月23日頃
山里に霜が降り始める頃。草木や作物を枯らす霜を警戒する時期です。
2)霎時施(こさめときどきふる)10月28日頃
ときどき小雨が降る頃。「霎」をしぐれと読むことも。ひと雨ごとに気温が下がります。
3)楓蔦黄(もみじつたきばむ)11月2日頃
楓(かえで)や蔦の葉が色づく頃。晩秋の山々は赤や黄に彩られ、紅葉狩りの季節です。
それぞれのフレーズから、情景が浮かび、日本人としての季節の楽しみ方がレベルアップできる気がするのは、私だけであろうか? 年齢とともに、季節感の乏しい都会での生活。子供と生活していると、日本の季節&行事に、触れさせようと、いろいろ趣向を凝らしたものであるが、子供が巣立った今、殺風景な日々を送っている。そんなところに、季節の移り変わりの楽しさを見つけた気がした。
本来、人間も自然の摂理に従い生活をしているわけである、昨今は、地震、火山噴火、大型台風など、地球のどこにでも起こり得る自然の活動が、今の生活では、「脅威」、「災害」と呼ばれるようになった。身近なことからかもしれないが、身の回りの小さな自然に、まずは目を向けてみようではありませんか!!
平成27年10月吉日
悟空の里主人 金森 悟
●2015年09月 たい焼き
●2015年08月 57年目の年輪を刻んだ
●2015年07月 お墓参り
●2015年06月 邦人援護
●2015年05月 世代の移り変わり
●2015年04月 いただきます!