2013年11月 未知の世界へ・・・
日常の生活の中では、自らがあえて踏み込まない、踏み込めない、踏み込めることに気づかない世界がある。
「生き物」をテーマにした学会に属している。会員は、専門家から素人まで幅広い人が集う楽しい学会である。今月は京都で例会があった。会場は、歴史ある小学校を改装した「マンガミュージアム」。例会は、「伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう)」という江戸時代中期の絵師について発表&討論が続いた。実は、私個人的には、絵師の名前について全く知らず、今までご縁がなかった。しかし絵を見るとどこかで見かけたようにも・・・。多様な分野からの参加者からのコメントを参考に、自分でも興味を感じ、2次元で描かれた鷹が今にも飛び立ちそうな描写に始まり、鶏、昆虫などの細かな描写も感動した。しかし動きのある鶏の目は剥製と同じで、死んだ目をしているとの評が・・・。人の見るポイントにもこだわりがあるものだ・・・。
この例会に限らず、年間を通して、自分には全く未知の世界へ連れて行ってくれる時間がここにある。
音楽関係の会社に勤める長年の友人が、「Blue Note Tokyo」でのコンサートに誘ってくれた。それは、
「Michel Camilo Big Band」(ドミニカ共和国出身のピアニストとラテン・ジャズ・ビック・バンドとの共演)。Camiloのピアノの鍵盤を激しくたたきつけるように弾く様は、我を忘れて見入るほど、衝撃的な光景であった。また他15人の管弦楽器のBig Band。色々な奏者の中、エレクトリックベースのアンソニー・ジャクソン(Anthony Jackson)の演奏は、とっても感動的であった。日頃、自らが足を運ぶ機会はないが、300人収容の会場は満席であった。ジャズクラブといえば、20年近く前、現在の長野県諏訪市とセントルイス市との姉妹都市の周年記念行事参列の行程で、現諏訪市長とNYのジャズクラブを訪れたことがあった。生のジャズ・バンドの演奏を聞くのはそれ以来かもしれない。
友人の結婚式に参列した。場所は、東京ディズニーランド!
今年、開園30周年を迎えたという。開園以来、ほとんど毎年必ず一度は、通っていた。二人の子供が成人してからは、隣接のホテルまでは足を運んだが、ランドの中に入る機会はなかった。
今回は、なんとすべてがスペシャル!!スタートは、シンデレラ城内での結婚式、その後、シンデレラ城前から、新郎新婦が乗ったオープンカーを先頭にランドのパレードのコースをミッキーになりきって(?)、ノリノリで沿道の観客へ両手で手を振って歩いた。締めくくりは、東京ディズニーランドホテルでの披露宴。ここでは、ミッキー、ミニー、ドナルド、デイジーが登場し、目の前でパフォーマンスを楽しんだ。
いずれも自分の生活、行動パターンからは、絶対に体験できない出来事である。何故、このような出会い&チャンスが自分の前に訪れるのか? 自己分析すると、簡単には、「来るもの拒まず」の性格であろうか?もっと正確に言うと「来るもの拒めず・・!」かもしれない。自分には、まったく関係のないテーマ・分野のお誘いがあると、「興味が無いので。」と断るのは簡単である。しかし、それを受け入れて、身を投じてみると、そこには未知の世界を体験できる多くのチャンスが待っている。一瞬、場違いなところに来てしまったと感じることは、しょっちゅうである。しかし、いくつになっても、ワクワクして、緊張感のある初体験は、自分にとっては、頭の!時には体の体操であり、また多くの方と知り合い、話題を広げることに役立つ。
簡単なことではないかもしれないが、今までの自分の生き方とは、全く縁のない世界でも、一瞬でも覗いて見ることは、新しい世界が自分の中でも広がり、とても楽しいと感じるのは、私だけであろうか?ぜひ、みなさんも未知の世界の体験をしてみませんか?
平成25年11月吉日
悟空の里主人 金森 悟
●2013年10月 観察力と表現力
●2013年09月 具体的な期日
●2013年08月 未来をみつめて
●2013年07月 旅に出る
●2013年06月 庭いじりに挑戦!
●2013年05月 ルーツをたどる