2013年01月 流れ

 みなさん、新年をどのようにスタートされましたでしょうか?
昨年を振り返り、心新たに活動を始められた方も多いと思います。
 昨年は、約40年親しくしていただいた先輩、高校からの同級生、前職同期の逝去というショッキングなことがあった。この別れを通して、寂しさと同時に世の中の現実を感じた。突然に訪れた男同士の付き合いの終止符。もし家族ぐるみのお付き合いが深くなかった場合、その後は、そのご家族のこれからの人生が心配なく送れることを祈りつつ、ご縁はゼロに近くなってしまう現実。私自身は、現在の生命保険の仕事を通して、ご葬儀後も奥様にお目にかかり、その後の諸手続きや相続などのお手伝いができている。同時にお子さんたちとも接点ができ、勝手に父親を代弁して、ご結婚のことなど前向きな話ができたことは、少しはお力になれたかな?という達成感も感じられた。他にも今までお世話になり逝去された方の奥様とは、日頃のお付き合いは少なくとも、年の初めのご挨拶状は欠かさず出してきている。お元気な様子を報告いただけることだけでも嬉しい限りである。
 今回、先輩と同級生のご家族とは、ご本人が闘病中から、奥様&お子さんとメールやLINEというコミュニケーション・ツールでやり取りする機会があった。それぞれ訃報の第一報は、お子さんからであった。昨今、Facebook、Twitter、メールなど通じたコミュニケーションが急増している。昨年、前職同期の訃報がメールで廻った。これを機にFacebook上で同期限定のページを作った。しばらくして、逝去した同期の名前で、「友達リクエスト」が送られてきた。(Facebookでは、関連するネットワーク上の人物を「お友達では?」と誘いかけ、ネットワークを広げようとする機能がある。)自動的&機械的な事象なのだろうが、この環境は、今後、どのような展開になるのか興味がわいた。私自身、ホームページ、Facebook、Twitter、LINE、メールを使っているが、はて、これらのコミュニケーションは、これから先、自分から抜け出してゆかないと、自分の生死にかかわらず、継続&放置され、コミュニケーションの記録は、そのまま消されることなく残ってゆくのであろうか?と。前向きにとらえると、その保証があるのならば、100年後の子孫への動画メッセージなども残せるのではないかと!歴史は、古文書など書き記されたものを手掛かりに、過去をさかのぼってきた。この電子の世界では、文書だけでなく、音声、写真、動画などでリアルに後世に伝えることができるわけである。
 昨年8月に孫ができた。私の両親は、孫の結婚式に参列し、ひ孫の顔も見ることができた嬉しさと同時に、ひ孫の成人の時には、生きてはいないと語る。しかし、身近な子供の成長に関心を持ち、見守る。そんな元気さが湧いてきたかのようである。以前、実弟のハワイ島での結婚式の後、火山を見たいという親の要望でヘリツアーを申し込んだ。キラウエア火山上空を旋回し、溶岩が海に流れ込みながら、激しく蒸気を上げ、新しい大地が生まれてくる光景に興奮したことを思い出した。同じように、新しい生命の誕生は、人の心を大きく動かすパワーを発揮することを実感した。その子供が成長する10年後、20年後、30年後・・・。その時、自分は何をしているのであろうか? 後世に自分の生きていた様子を残す。これは自己満足かもしれないが、今まで触れてきたツールを通せば可能である。(口うるさい親父のデーターは、即刻消去されてしまうかもしれないが・・・。) 
このような、時代環境の変化を感じながら、今までしばらくは、自分の主張は抑えるようにして、物事に逆らうことなく、流れに任せることを心掛けてきたが、(あれで?という方もおいでかもしれないが・・・)同じ「流れ」でも、「積極的に流れに乗ってゆくことのほうが、生き方楽しいのではないかな?」と、この一年をスタートするに当たり、考えてみた。さて、何からスタートするか・・・・。
みなさん、本年もよろしくお願い申し上げます。

平成25年1月吉日 
悟空の里主人 金森 悟

●2012年12月 ぬくもり
●2012年11月 鍛えたからだ
●2012年10月 生き様
●2012年09月 時手紙(ときてがみ)
●2012年08月 イギリス(英国)好み!?
●2012年07月 夢中になれること