2012年10月 生き様
40年来の4歳年上の兄貴分が逝去された。病の知らせを聞いてから2ヶ月。お見舞いには何度か足を運んだが、最後まで私の前では、病状など詳しく語らず、弱みは一切見せなかった。その後、ご家族のお話では、強い痛みをこらえておられたとのこと。口数が少なかったのものそのためか・・・? 大切な先輩を失ったにもかかわらず、涙も出ない。まだ自分として受け止められていないのかもしれない。もっといろいろな話をしておけばよかった・・・!! 人間誰にも寿命はあるが、これが運命か・・・?
生命保険という仕事柄、身近な人に加えて、仕事を通じてご縁ができたお客様とのお別れ、お見舞いを体験する。現在も数名の方が、治療中で、経過を見守っておられる状態である。人の生き様、人生の受け止め方など、様々であり、自分では判断に悩む。家族・親族、年齢の近い仲間たちが、疾病さらには介護と戦う姿は、決して自分から縁遠いことではないと思うこの頃である。
一方で、医学の進歩は素晴らしい! 身近な仲間・同僚の中にも、(いずれも軽度の)脳梗塞、心筋梗塞を経験後、復活して、平常通りの仕事をこなしている。世の中、病気になってからの治療よりは、病気にならないように「予防医学」に重点が置かれてきている。私の健康管理。35歳を過ぎた頃から、約20年にわたり、高校からの同級生経営の人間ドックで定期点検をしている。とにかく細かにアドバイスをくれる。あまりにも指摘ポイントが多いと、元気なつもりが、病気になりそうな気分になることも・・・。しかしそれが安心材料でもあり、信頼できる主治医である。ただ、いろいろ指摘されながらも、本人の努力のなさとしか言えないのだが、改善されない。特に体重!定期的に運動はしているのであるが、改善は見られず。「変わらないのは、今の状態が、ベストだということではないのだろうか?
と勝手な解釈に走ることも。
今年で85歳の父親を見て感じるのは、元気な頃にできた行動ができない状況を受け止めるには、かなりのストレスと、パワーがいるようだ。また、医学的には治っていても、加齢からくる衰えを、医療のせいにする思いは避けられないのか? 年相応の体況を受け止めること、私自身、昨今進む老眼だけでも、ある意味、効率の悪さ・限界を感じる。また年齢を超えて活躍するために、生活習慣&食習慣などの改善努力は、やったらやっただけの効果があることは納得済みである。しかしそれができない・・・。
そしてもうひとつ、生き方の問題。 やりたいことがあれば、元気に生きて目標達成したいと思う。ひとつ達成しても次から次へと湧き出る欲求。生きるパワーの源泉となるに違いない。いくつもの趣味を持つこと、ひとつをとことん追求すること、多くの人と触れ合うこと・・・。身近にも、明らかに私より年上の方が、フルマラソン、トライアスロンに挑戦されている。私が所属するGSA(グローバル・スポーツ・アライアンス:スポーツを通して環境を考えるNPO)理事長の三浦雄一郎さんは、80歳でエベレスト登頂を宣言されたばかりである。人それぞれのやり方があるだろう。いずれにしても、何かをやりたいという思いを強く持つことの原動力は、失ってはいけない! 性格的に受身の人は、自由にひとりでもできる目標を持つこと。手短なもので、達成感のあるものから、トライしてみると良いのではないだろうか?
ある70歳になる方に3歳のお孫さんがいる。(私にも今年8月に孫が!)お孫さんが、オリンピックで活躍するのを見るには、あと何年元気でなければならないか?を考えられたという。2016年リオ大会では、まだ7歳。2020年(東京?)では11歳。2024年で15歳・・・。基本的にオリンピック出場に年齢制限はないが(日本では、スケートと水泳は、出場年齢制限付)、最低でも12年は元気でいなければいけない!と生きる目標を建てられたとか・・・。
今までどのように生きてきたのか、これからどのように生きたいか? この秋の陽気の中、美味しいものでも食べながら、考えてみませんか? もちろん友人と語り合ってみるのも楽しいでしょう!!
平成24年10月吉日
悟空の里主人 金森 悟
●2012年09月 時手紙(ときてがみ)
●2012年08月 イギリス(英国)好み!?
●2012年07月 夢中になれること
●2012年06月 みだしなみ?
●2012年05月 人のやる気
●2012年04月 次のステージへ!