2012年12月 ぬくもり
今年もカウントダウンが始まりました。毎年、年末年始を迎える準備が遅くなり、簡素化され、だんだん新年を迎えるおめでたさが薄れてきている感じがします。しかしながら、昔からの習慣というのは、大切にしたいし、改めてステキと感じるのが、年賀状準備、そして来年のカレンダー配布など。恒例行事のように、生活の中に残っていることは、とてもうれしいことである。昔からのこと、物、習慣などを大切にする心、忘れないようにしたいと改めて思う時期ではないだろうか?
さて、先日、金沢からのゲストと久しぶりに再会し、食事をすることになった。普段、自分でも行ったことのない場所へでかけてみたくなり、色々考えた末、1915年に開業し、今年、趣新たに再開業した、数多くの歴史の舞台にもなった「東京ステーションホテル」に決めた!
過去、一度も泊まったことはないが、20年近く前に、ロビーのティールーム、食堂のような場所に入った記憶がある。今回は、地下のイタリアンのお店を18時から予約した。その日は多少時間的余裕があり、一時間ほど早く着いて、建物内散策&お茶でも飲みながら、お客様へお送りするカードのメッセージ書きも考えた。ふらふらしていると、17時過ぎに、あるバーの前で、女性のお客様とお店の人との会話が。「いつもこの時間はすぐに満席なのですが、今は空きがあります。」その声につられて、私もバーカウンターへ。「Bar Oak」! 東京ステーションホテルのテレビCMで、吉永小百合がカウンターで年配のバーテンダーと会話するシーンを思い出した。このバーテンダーは、杉本寿さん(71歳)。ちょうど私の生まれた年(1958年)からこのホテルで働いていらっしゃるという。有名なのは、カクテル「東京駅」(駅のレンガ色をイメージしている。) ここで小一時間、メッセージ書きをしながら、自分の行動パターンでは皆無に等しい、「一人でグラスを傾けながら人を待つというシーンで過ごした。イタリアンでの食事は、もちろんおいしく楽しんだのだが、「もう一杯」と、再び「Bar Oak」を訪れたが満席。もう一つのバーをご案内いただき、30分くらい待ったであろうか? またちょっと雰囲気の違うバー「Bar Camellia」へ。正面の壁に「STATION HOTEL」と当時のままのロゴが歴史を感じさせる。過去、訪れたこともないのに、懐かしさと人との触れ合い、ぬくもりを感じる。私も十分年齢はいっているが、ちょっと大人の雰囲気で、グラスを傾けた。時間がとってもゆっくり流れる。また落ち着いた雰囲気が心地よい。ホテルのエントランスをくぐりぬけてからの約6時間の滞在は、飽きることもなく、たっぷり満喫してしまった。ホテルを出ると、すぐに改札があり、東京駅始発の中央線快速電車に座り、ほろ酔い&爽やかな気持ちで家路についた。(その翌週は、会社の同僚と「Bar Camellia」で有名な?ビーフシチューをいただきに。)
「東京ステーションホテル」、日中見ても、とても立派に見えるが、夜のライトアップは、またまた一段とステキな雰囲気がある。レンガ色が、温かみを感じさせるのであろうか? いつも通過地点でしかなかった東京駅。しばらくは、眺めてみたり、バーに寄るのもいいのかも・・・。
みなさん今年はいかがお過ごしになられましたか? この一年、毎月のメッセージをお届けしてきました。自分を見つめ直す、自分の考えを整理する。そんな思いで、書き綴っております。そんなことを繰り返すうちに、かれこれ15年を超えるのではないでしょうか? また引き続き、元気で、多くの仲間に囲まれながら、楽しい思い出をたくさん積み重ねていきたいものです。良いお年をお迎えください!
平成24年12月吉日
悟空の里主人 金森 悟
●2012年11月 鍛えたからだ
●2012年10月 生き様
●2012年09月 時手紙(ときてがみ)
●2012年08月 イギリス(英国)好み!?
●2012年07月 夢中になれること
●2012年06月 みだしなみ?