2012年11月 鍛えたからだ

芸術の秋である。音楽、絵画など、日頃から、私には縁遠い感じのジャンルである。
先日、学生時代の友人の招待で、「女神(ミューズ)たちの饗宴」(銀座ヤマハホール)というコンサートへ出かけた。クラッシックは、まったく音痴な私で、寝てしまうに違いないと思っていた。ドビュッシー、ショパン、プッチーニ、カッチーニ・・・。聞いたことのある名前はわずか・・・。美女三人の舞台と銘打って、出演者は、韓国のフルート奏者「パク・ジウン」、ソプラノ「小川里美」、ピアノ「須藤千晴」。席は満席。若いカップルから、老年のご夫婦など、落ち着いた感じの観客が目に付いた。演奏を聴きながら、細い体でフルートを奏でるのだが、指の動きのすばらしさに加え、息継ぎ(肺活量?)のすごさ。ソプラノも細いからだからの大声量、ピアノも指の細かな動き。誰でもができるわけではないが、同じ人間でも、鍛えることによって、これほどまでに変わるのか?などと考えながら鑑賞した。
自分自身、何かのプロを目指して、鍛えたことは無く、なまぬるい環境であったかも知れないが、学生時代からの部活動、剣道、水泳、テニスなど、ほぼ毎日のように練習をした。剣道は2段、水泳は芽が出ず、テニスはコーチのバイトはできる程度に。社会人になっても、いろいろな方とお手合わせできるくらいにはなった。今では、テニスが中心となり、対外試合にチャレンジするでもなく、健康管理を目的にプレーする程度になっている。しかし、年齢的に、暗いところでは、ボールが見づらくなったり、俊敏性の低下、体重過多などの悪要因盛りだくさんで、本当に、効率の良い運動になっているかは疑問である。さらには、平らな道で、つまづいたり・・・。スポーツトレーナーの話によれば、ある行動をするのに頭では指令を出していても、神経伝達の老化で、筋肉の反応が遅れるようになってくる。しかし、鍛えることで反応を早くすることができると。単なる加齢によるものと、あきらめかけていたこともあるが、放置するつもりは無い。不定期ではあるがスポーツクラブに通い、バイクをこいだり、プールの中を歩いたり、筋トレも入れながら、鍛える努力はしている。残念ながら結果は、現状維持。これからの忘年会シーズンなどは、ちょっと(?)栄養供給が多くなることも・・・。
そんな中、自分の周囲で、50歳を過ぎて、ジョギングやフルマラソンを始める人が増えて、お誘いを受けることが多いが、そんな無謀なこと!!と、断固拒否をしている。しかし、格段に体がスリムになった友人の体形を見ると、なんとなくあこがれるのも嘘ではない。鍛えた体は美しい。しかし、加齢とともに、格好が悪くなってくるのは、いたしがたが無い。とはいうものの、鍛えれば、現状維持又は、より若い頃に少しでも、戻れるのではないか?と考える。そこで、具体的な目標を決めて、行動してみてもいいのではないか?と、思い始めたところである。
スリムまでいかなくても、健康診断で、再検査の機会が少ない、心身ともに快適な生活を送りたい。
みなさんは、日頃の忙しさを理由に、体力&体形の衰えを感じながらも、何もせずに放置されていませんか?ちょっとしたことで、運動神経をつなぎ合わせ、以前の俊敏性を回復させる。そんな鍛え方をしてみませんか? まずは、お風呂に入って、足の指の間全てに、手の指を入れて、足首をぐるぐる回してみましょう!そんな簡単なトレーニングでも、かなり効果も見られるようである。さて今日からでも始めてみませんか?

平成24年11月吉日
悟空の里主人 金森 悟

●2012年10月 生き様
●2012年09月 時手紙(ときてがみ)
●2012年08月 イギリス(英国)好み!?
●2012年07月 夢中になれること
●2012年06月 みだしなみ?
●2012年05月 人のやる気