2012年05月 人のやる気

 5月11日(金)早朝、なんと虫垂炎で生まれて初めての入院。ある会合の後帰宅し、腹部の変調を我慢し5時間。痛さに耐えられず、wifeの運転で近くのERへ。エコー&CT等検査後、即全身麻酔で手術となり2時間半。順調に4日が経過したところで、違う痛みが発生。緊急検査の為、またまた絶食生活スタート。入院5日目、晴天ではあるが、ベッドから起き上がるのがだるくなってきた。このあたりを過ぎる頃が、人のやる気のひとつの分岐点? (5月18日に退院予定。)
 虫垂炎手術とはいえ、約1週間の社会からの休養生活。次への充電として活用も考えたが、その心の余裕が持てなかった。テレビを見たり、本を読んだり、パソコンでメールをしたり、ベッドでごろごろしていると、確実に、体力&気力も落ちる感じがする。
 思えば、母親が数ヶ月の入院をし、車椅子生活。再入院などしているが、家族としては少しでも元の生活に戻ってもらいたいとの気持ちでいる。本人のやる気の無さに、叱咤激励は続く。父親の場合は、数ヶ月の入院後、母親の介護をしたいという責務感から、自分が介護状態であるにもかかわらず、杖を付いて買い物、料理、母親の入浴をこなしていた。その母親が入院中の今は、急激に衰えてきた感もある。今回の自分で入院生活を体験して、入院数ヶ月を超えた80歳前後の人が、自らがやる気を出して、元の生活に戻ろうとか、動いて何かをやろうとか、よほどの強さが無ければ、そんな気持ちになるのは程遠いか不可能と痛感するきっかけとなった。

 さて、人の気力は、どうしたら奮い立たせることができるのであろうか? 
答えがあれば、誰も悩むことはないのであろう。ただ、世の中には、それがビジネスになっている。自分自身、営業の仕事柄、数多くのモチベーションアップのセミナーに出会った。大方、「明確な目標を掲げ、スケジュール管理をし、邁進する。」といった内容が一般的であろうか?ただ、なんとなくその場限りのことで終わってしまった経験も多い。
 ある方のメッセージの中、「人のやる気の原点は、ビックリすること、感動すること、感動させること。」・・・いい意味での刺激を受けると、向上心につながり、自分もそうなりたい、人を驚かせたい、感動させたい、そのために頑張る。と。これは自分自身、ストンと腑に落ちた感じがした。
あるメジャーリーガーが、生まれたばかりの幼い子供を球場に連れてきて、子供のためにホームランを打つ&活躍をする。父親は、「今はわからなくても将来、父親が立派に活躍していた姿を残してやりたい。」と言ったのは、ひとつのやる気の源泉であろう。目的、対象、方法は、人それぞれ選択できる。
 改めて自分を振り返る。昨年、ふたりの子供が旅立った後、家庭では、親の介護が中心の生活になっている。基本的には、親は自分たちのことは、自分でやるので干渉しないことに。実際は、耳が聞こえづらい父、一人で動けない母、自分たちで全てを行うには限界を超えている。実際できないのに、できると我を張って、ぶつかることが毎日のようになっていた。大事なことには、我々が関与せざるを得ない。そんな日々、生活からは「ビックリすること、感動させたい&したい」という気持ちから遠ざかっていたのかもしれない。(一度は、wifeをビックリさせようとしたタンスの移動で大失敗したが・・・(笑)) さて、次は、何からはじめようか・・????
 さて、みなさんは、日々の仕事、生活の中にも、何か「ビックリすること、感動させたい&したい」が何か思いつきましたか? ひとつ実行してみましょう!(部屋の模様替えはお気をつけて!!(笑))

平成24年5月吉日
悟空の里主人
金森 悟

●2012年04月 次のステージへ!
●2012年03月 歳を重ねること
●2012年02月 捨てること
●2012年01月 飲水思源(いんすいしげん)
●2011年12月 夜空を仰いで…
●2011年11月 記すこと