2011年12月 夜空を仰いで…

 今年も残すところ約2週間。寒さが厳しくなると同時に、空気も澄んで、日中は富士山、また夜空の星がきれいに見える季節でもある。12月10日の皆既月食は、晴天に恵まれ、素晴らしい天体ショーを堪能できた。12月14日から15日にかけての「ふたご座流星群」は見そこなったが、さぞかし素晴らしかったのであろう。
 その昔、エジプトのピラミッド、マヤ文明のピラミッドも、星など天体の動きを知りつくしたような建築設計を施してきている。さらに、星を見ながら方角を定め、安全な航海を続けてきた歴史も長い。世界どこにいても、夜空を見上げれば、星が見える。遠く離れて暮らす人とでも、同じ星を見上げることもできる。

 さて、夜、星空を見上げる機会がどれくらいあるだろうか? 先日、自宅近くの公園で、夜の散歩にでかけた。夜空を見上げる予定ではなかったが、芝生に転がって、ストレッチ&腹筋トレーニングなどしてみた。芝生にあおむけになって、夜空を仰ぎみると、公園の照明に邪魔されながらも、いくつもの星が見えた。明るく輝く「木星」。うっすらと見え隠れする星の数々…。オリオン座、カシオペア座、おおいぬ座、かに座、おうし座、おひつじ座・・・はっきりは見えないが、肉眼で見えるその一部から認識できる。私自身、元々、星座についての知識は全くない。しかし最近、スマートフォンのアプリケーションで「Google Sky マップ」というものを知った。画面に映る星座表(?)を空にかざすと、実際の星と対比しながら、それぞれの星の名前、星座の名前が表示されるという優れものである。これを知ってから、ふっと空を見上げて、星が出ていると、それを起動させて、いつもと同じ星が輝いていることに自己満足をする楽しみである。学生時代にあれば、夜空を指でさして、「あれが僕のしし座だよ…!」などと、カッコつけることもできたのかな??なんて…。学生時代から加山雄三にあこがれて、若大将シリーズを繰り返し観た。自分も小型船舶の免許を持ち、ヨットから夜空を仰いだ。「夜空を仰いで~ 数える星も~ ♪」…なんて口ずさむ暇はなかったが…(笑)

 ディズニーの映画では、「星に願いを」など、数々のおとぎ話の曲に、星空が出てくる。願いをかなえてくれる神様がいると・・・。3.11の大震災後、この冬、被災地からもきれいな星空が見えているに違いない。多くの方がお亡くなりになり、いまだ見つからない方も大勢。地震発生後から、自衛隊、米軍に始まり、各国の救援隊、多くのボランティアが足を運び、今でも活動されている方々も多い。「亡くなって、お星様になってしまう。」と幼い子供達には、言い聞かせることがある。「お星様になって、空から私たちを見守ってくれている」とも。数多くの人が、星になり、残された家族&友人等を見守っている。そんな心の支えを胸に、厳しい冬を乗り越えて、立ち直り、新たな春に向かって生活してもらいたいと思うのは、みな共通の思いであろう。
「人生は人の数だけ! 夢は星の数だけ!」という言葉を聞いたことがある。人それぞれが、夢をたくさん持って生きてゆく。そして「夢は見るものではなく、実現するもの!」と一歩踏み込んで、人生を楽しんでゆく。口で言うほど簡単ではないが、色々なことが起きた年であったが、そんな気持ちを心に、新しい年に向けて、より前向きに考えたい。干支にちなんで、「登り龍」のごとく、大きく飛躍・踏み出せる年にしたいものだ!
 
今年も一年間、金森悟の独り言にお付き合いいただきありがとうございました。
この冬の夜空、星空をぜひぜひ眺めてみてください!「夜空を仰いで、星に願いを!!」

平成23年12月吉日
悟空の里主人
金森 悟

●2011年11月 記すこと
●2011年10月 人生の財産
●2011年09月 手を差し伸べること
●2011年08月 成長と脱皮
●2011年07月 節電努力
●2011年06月 出会うということ