2012年03月 歳を重ねること

今年で54歳になる。基本的には自己中心でまだまだ若いと思い込んでいる。
しかし正直に分析すれば、瞬発力&判断力の低下、老眼などなど、20歳代&30歳代と比較すれば、格段と低下している自分がそこにいる。30歳過ぎたら、いかに体力を維持していくかが大切になると何かの本で読んで以来、テニス、プール、筋トレなどを月に数度でしかないが、実践してきた。体重のみが、右肩上がりまたは横這いに・・・。衰えに不安を感じながら日々生活するよりは、いかに現状維持をするか?または、進歩できれば、筋力&体力向上も目指してみたい。

 同居する両親(父84、母78)は、ここ5年くらいの間に、入院などを経て、二人とも介護認定を受ける状態である。日々の生活は、元気な時期を見てきた自分には、ギャップが大きすぎる。父は、交通事故により足が不自由な時期は、思い通りに歩けないことに、「こんな状態で、生きていても仕方がない!」くらいの落ち込み方をしていたが、気持ちの整理が付いたのか、今では、杖を使ってでも、買い物にでかけたりする。また耳が遠くなった。しかし問題は、聞こえていないのか? 都合の悪いことを無視しているのか? 早合点で、話しの前半までは聞いているのだが、何か思い込んだら話の後半は聞いていないなど、言った言わない、聞いた聞いていないのぶつかり合いも耐えない。母は、2ヶ月の入院生活により、車椅子生活となった。少しでもリハビリ&回復をと考えるのは家族だけなのか? 一日中、椅子に座ったまま、何をするわけでもなく、テレビを見るかお昼寝。ベットからの起き上がり、部屋内の歩行、椅子からの立ち上がりなど、どこそこが痛いと言い訳ばかりして動こうとしない。何故自分のために努力しないのか?と、憤るばかりの場面が・・・。元に戻ることは、所詮無理かもしれないが、自分で自由に動ける状態には回復してもらいたいと思う大きな期待が、厳しい言葉&態度になっているのも自分自身わかっている。これは、介護者を持つ家庭で次第にお互いにストレスにを深めて陥る典型的なパターンだそうだ。
 そんな毎日を過ごす中、ある時ふっと「自分もいずれこのようになるのだろう!」と思う瞬間があった。自分は、父に比較しても、より頑固に家族の意見を聞かないのだろうな~!と自己分析する。歳を重ねるということは、こういうことなのかとも考えるようになった。この年齢になると学生時代の友人にもいろいろなことが起きる。数名は他界。病気する者、健康診断でひっかかる者。最近になって、20歳代の伴侶を見つけて結婚した者、父親になった者、フルマラソンを始めた者もいる。医学の進歩は素晴らしいもので、大病の後もゴルフを続けている者もいる。人それぞれの生き方がある。歳の重ね方にも、人それぞれがあると思う。
今からオリンピックを目指して激しいトレーニングをすることは無いが、より元気に、長く歳を重ねてゆくためにできることは多々あるのではないだろうか?スポーツクラブでは、生き生きとかっこよくトレーニングをされている明らかに年上の方と出会うことがある。どんな生き方をされているのであろうか? そこでより気をつけて、60歳代から80歳代の諸先輩方とのお付き合いの中から、いろいろなヒントをいただき、よりステキな年輪を刻んでみたいと思う。みなさんが、実践されているステキな生き方、ぜひお聞かせいただけませんか?

平成24年3月吉日
悟空の里主人 金森 悟

●2012年02月 捨てること
●2012年01月 飲水思源(いんすいしげん)
●2011年12月 夜空を仰いで…
●2011年11月 記すこと
●2011年10月 人生の財産
●2011年09月 手を差し伸べること