2011年08月 成長と脱皮

 8月、年輪を重ねる月である。50歳を折り返し地点として3年経過。この間、自分は何ができ、なにを変えることができたのであろうか? 若者のパワーに比べ衰えを感じ、ちょっとした脱力感を、やる気の低下を体で感じるこの頃である。新しいものにチャレンジして、生まれ変わろう! 自分を変えて進化させてゆくことができるのは過去の話なのであろうか? いや、それは真実ではないと思う。私より、年上の60歳代、70歳代の先輩方が、仕事に、趣味に活躍されて、輝いている方が、周りに多い! しかし、なぜ自分は、その域にたどり着いていないのか??

 そんなことを考える中、人間の成長について調べてみた。周知のことであるかもしれないが、人間には、60兆個の細胞があり、毎日15兆個(25%)が死んで、毎日これを補っているという。早い細胞(腸管粘膜細胞)は、1~2日で脱落死亡、長いもので、一生(脳細胞は、3歳頃までに140億個に増殖し、その後は、まったく増えずに生き続け、20歳前後から毎日10-20万個消失してゆく)生き続ける。骨は、数か月で全部新しく置き換わるという。
 聞いた笑い話であるが、しばらく付き合った男女が、出会った頃には、気付かなかった?知らなかった行動が目に付き始め、男性が「おまえ隠していただろ~!!」と怒ると、女性は、「付き合い始めた頃の細胞なんかひとつも残ってないわよ!その時の私といまの私は別人なのよ!・・・」。まあ4日もあれば、細胞が入れ替わるとすれば、なんとなく納得できるような、できないような・・・。
 体は既述の通り、生きている限り、成長し続けてくれている。加齢と老化はもちろんあるが、体の成長と逆行し、あえて精神的に、生活をマイナスに考えることは、非常に損な気がする。ここは、単純に、自然の成長をそのままに、自分の気持ちも、より成長させていくほうが人生得をしそうだ!!と感じるのは短絡的かもしれないが、細胞が入れ替わっている事実に乗じて、楽しく考えてみたいと思うのは、私だけであろうか?
 今夏は少ないといわれているセミの発生。ご近所で、「セミの抜け殻」を見つけられたであろうか?「脱皮」これも特定の生き物の成長の過程である。イメージとしては、殻を残す、皮を残す等。前者には、セミ、カニ、ザリガニなど。後者は、ヘビ、カエル等であろうか。脱皮の瞬間はなかなか見る機会がないが、この「タカアシガニの脱皮」(http://fb.me/11yyW2sdo)は、印象深い! いっそのこと、すっきり生まれ変わるように成長できるのではと希望を持たせてくれる。また、脱ぎ捨てた殻&皮は、もう無駄なもので、大事にするものではなく、振り返らずに、あっさりと捨て去る。これも、脱皮のだいご味。また成長に必要な条件ではないかと思う。温故知新という言葉もあるが、「過去は生ごみ」といった人もいる!(都合のいいように使い分ければよい!)正確な表現ではないが、マンネリ化しているといっても、気持ちだけで、毎日、細胞は生まれ変わっている。マイナス思考は、時間の無駄である。楽観的すぎるかもしれないが、自分の体がどんどん成長を繰り返しているのだから、気持ちも行動も、負けないで成長しよう!!

 なんだか一人で勝手に元気に、ハイテンションになっている自分がいる。私にとっては毎年の節目であるが、まあ皆さんもこの乗りを真似てみてはいかがでしょうか?? 残暑厳しい中、体調にお気をつけて!!

平成23年8月吉日
悟空の里主人
金森 悟

●2011年07月 節電努力
●2011年06月 出会うということ
●2011年05月 次の25年とは…?
●2011年04月 授かりものの旅立ち
●2011年03月 We are with you
●2011年02月 日本人とつぶやき