2011年02月 日本人とつぶやき
「Twitter」がもてはやされている。日本語で言えば、「つぶやくこと」。(本来は、「小鳥のさえずり」、「くすくす笑う」という意)2006年からアメリカでサービスが開始された。
私も、新しいものは試してみたいとの気持ちから、携帯電話は、スマートフォンに機種変更し、この「Twitter」を始めてみた。
私も今年で53歳になるが、考えが古くなってきたのか、この年齢になると先人のように考えるようになるのか、「日本の男が、思ったことをそのまま表に出して、ぶつぶつつぶやくのは、格好が悪い」という漠然とした感覚がある。
何か文化習慣の違いがあるのだろうか?参考になるかどうかわからないが、約30年前、会社から、「貿易大学(IIST)」(当時、通産省の外郭団体で、海外駐在要員育成目的の学校:静岡県・富士宮市)に一年間滞在して研修を受けた。研修期間中の約3ヶ月、アメリカなどからの留学生と部屋を同じくして、英語で地域研究、経済などの授業を受けた。彼らと過ごした時間は、日本の学校の授業風景と違い、授業中は先生が話している途中でも、どんどん手を上げて質問をする。初めての私にとっては、面くらい、「こいつはすごい奴だ!」という印象も・・・。これは、例えばアメリカの教育にも関連するのであろうが、「自己主張」、「自分の意見をはっきり言う」、「自分の存在感を示す」など、積極的に自分をPRして、印象付けていく・といった習慣がそうさせるものであると感じた。先ほどの、授業の途中の質問なども、慣れてくると、「何でこのタイミングでそのようなことを聞くのか?」、「もっと考えてから発言しろ!」、「授業の進行を邪魔するな!!」といった中身がないような内容が多かった記憶がある。日本人同士では、余計な事は聞かない、個人的な質問は、授業が終わってから、個別に先生に質問する。などの方法を考えたと思う。「Twitter」が普及した背景には、この文化習慣の違いがあると個人的には感じた。それは、今の日本の若者には、すんなりと受け入れられる環境なのであろうか?どちらかといえば、企業PR(商品PR)として、ビジネス・ユースが先行して、浸透し始めたのではないか?とも感じている。
私は、「Twitter」でフォローしている(気になる方のつぶやきを受信する登録をする)のは、特定の友人とCNN、WSJ(ウォールストリートジャーナル)、テニスプレーヤー、テニス関連の情報サイトなど。最近では、エジプトの情勢、アメリカでの企業の最新情報、お天気など、タイムリーな情報が入手でき、新聞&テレビニュースなどより、早く世の中の動向をつかむ手段としては、面白い。自分からつぶやくことはないが、政治家、写真家、経営者、芸能人など、自分をひとつの商品として、情報発信し、自己PRをする分野では、非常に有効な手段でもあると感じる。
流れに乗ってみること。私も当初は「日本男児が、つぶやくなんて!!」という思いがあったが、情報社会の中、有効な使い方も自分の考え方次第と、楽しんでみようと思う。
まだ、触ったこともないというかたがたも、ぜひ、これを機会に、先入観というハードルを低くして、試して見ましょう!!
平成23年2月吉日
悟空の里主人 金森 悟
●2011年01月 新しいものへの興味は持ち続けるべき!
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●2010年09月 はだし教育
●2010年08月 昔話とその使命