2010年05月 旅に出ること

新緑がきれいな季節となった。

五月連休は、お出かけになられた方も多かったのではないだろうか?

我が家は、子供も大きくなり、それぞれの予定が入り、以前のように、家族そろって泊りがけで出かける機会は、ほとんどなくなってしまった。最近の家族旅行、夫婦・友人との旅行などは、どのように変わってきているのであろうか? また、私の会社の近くには、新宿副都心の高層ビルが建ち、いくつものホテルがある。そこに宿泊する外国籍の方の往来も多い。最近、テレビなどで、東京ディズニーランド、秋葉原、銀座などへ、韓国・中国からの観光客が増えたといった報道も多く目にする。なんとなくそんな感じはするのだが、世の中、本当はどうなっているのだろうか? そんなことに興味がわいて、政府・観光庁のホームページを覗いてみた。

<平成22年度 観光庁関係予算概要より>

【国内の観光市場規模】 23.6兆円
(1) 宿泊旅行:15.6兆円(66.2%)、(2)日帰り旅行:4.9兆円(20.9%)
(3) 海外旅行(国内分):1.7兆円(7.2%)、(4)訪日外国人旅行:1.3兆円(5.7%)

【国民一人当たり国内宿泊観光旅行の回数と宿泊数】
<宿泊回数> 1.68回(2006年)、1.5回(2007年)、1.51回(2008年)
<宿泊数>  2.72泊(2006年)、2.42泊(2007年)、2.36泊(2008年)

→ この宿泊数を、「4泊」にするべく施策を考えてゆくという。

【訪日外国人について】
1.人 数 : 733万人(2006年)、835万人(2007年)835万人(2008年)
2.国・地域別(2008年:835万人)

<アジア> 615万人:73.7%
(内訳)韓国(238万人:28.5%)、台湾(139万人:16.6%)、中国(100万人:12%)、香港(55万人:6.6%)
<北米> 97万人:11.6%(内訳)アメリカ(77万人:9.2%)、カナダ(17万人:2%)
<欧州> 89万人:10.6%
<オセアニア> 28万人:3.3%

・・と数字の上でも、アジアがダントツ。あちこちで、韓国語、中国語が聞かれるのは、当然のことと良くわかった。

【国の政策】

観光庁は、年間130億円弱の予算を組んで、「観光立国」推進を目指し、訪日外国人を2013年までに1500万人、2016年までに2000万人、2019年までに2500万人、将来3000万人まで増やしたいとする計画。そのための環境構築・整備などを始めた。これは、将来にわたる持続可能な国づくりを進めるためであり、地域経済の活性化、雇用機会の創出、国際相互理解の増進など、21世紀の国づくりを柱として、強化してゆく。とのこと。楽しみである。

・・・と記してあった。

人は何のために旅に出るのだろうか? 昨日、大学4年の息子が、突然友人と夜行バスで「伊勢神宮」へ出かけてきた。帰るなり、「旅行っていいもんだ!」、「なんだかとっても落ち着ける場所であった!」などと、今までに聞いたこともない発言を聞けた。日常を離れた地を訪問し、違う空気を吸い、その場所の自然、人と触れ合うことで、自分の中で眠っている何かにスイッチを入れてくれるチャンスなのではないだろうか?と感じた。

身近な場所でも、そんな場所があるに違いない! 日頃、電車、車で通り過ぎてしまうところを、歩いてみる。そんなことから始めてみても、新たな発見ができると思う。この季節のよい時期にぜひお試しを!!

平成22年5月吉日

悟空の里主人 金森 悟

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●2010年2月 チャンスへの招待状 ●2010年1月 デフリンピック
●2009年12月 語り継ぐこと ●2009年11月 ひと昔、ふた昔・・・