2010年01月 デフリンピック
新年明けましておめでとうございます!
東京は、晴天が続いたお正月でした。特に遠出もすることなく、都内での初詣、同居の両親、大阪からの弟家族らとのんびりと過ごしました。皆さんはどんなお正月を過ごされたのでしょうか?
新年のご挨拶の中で、点字に携わる方にお目にかかった。目が見えなくても、音楽・スポーツなどの世界で活躍されている方の話題。音楽の楽譜は、世界共通・・・。話は広がり、聴覚障害の手話の世界は、言語によっても違うし、日本国内でも地域によっても違う・・・というお話にもなった。特に「聴覚障害者」は、障害を持っていらっしゃるという視覚からの判断がしづらく、社会の中でもいろいろな苦労が多いことも伺った。この機会を通して、初めて、まったく意識をしたことがない自分に気づいた。話の中、「デフリンピック」という大会を初めて耳にした。オリンピックは当然ご存知で、身体障害者を対象とした「パラリンピック」、知的障害者を対象とした「スペシャルオリンピックス」は昨今では知られるようになってきている。それでは、「デフリンピック」とは?
「デフリンピック」: ろう者のオリンピックとして、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアで初めて開催されたろう者のための国際的なスポーツ大会。現在の加盟国は94カ国。その独創性とは、コミュニケーション全てが国際手話によって行われ、競技はスタートの音や審判の声による合図を視覚的に工夫する以外、オリンピックと同じルールで運営される。また、パラリンピックがリハビリテーション重視の考えで始まったのに対し、デフリンピックはろう者仲間での記録重視の考えで始まっています。しかし、現在は両方とも障害の存在を認めた上で競技における「卓越性」を追求する考えに転換しています。(全日本ろうあ連盟スポーツ委員会ホームページ:http://www.jfd.or.jp/deaflympics/index.phpより)
日本人の活躍はどうなのだろうか?資料を見てみると、第10回アメリカ大会から記録があり、現在では、卓球、陸上、水泳、バレーボール、バドミントン、バスケットボール、サッカー、テニスなど、多くの分野でメダルを獲得している。私は、学生時代からテニスを始め、最近は健康のため、出来れば週に一度のプレーを楽しんでいる。ご縁があって、財団法人日本テニス協会のお手伝いをさせていただいている。ところで、デフリンピックで、テニスは?と興味を持ったのだが、第18回デンマーク大会からの男女の入賞に始まり、昨年(2009年)台北で開催された第21回夏季デフリンピックでは、「梶下怜紀」君15歳の男の子が、男子シングルスで銀メダルを取っている。(この大会で、日本は全種目で、合計20個のメダルを獲得:金5、銀6、銅9)
これだけ多くの日本人が活躍している大会、いずれは日本でも開催され、それによって、日本での聴覚障害者の人々の活躍が認識され、また社会での活躍の場が広がるのではないかと、期待したいところである。
今回の話のように、まだまだ日の目を見ないところで、日本人、若者が大いに活躍している話題に触れることができた。低迷する経済の中ではあるが、日本の将来へ、まだまだたくさんの光が射していると明るい気持ちになった。なんだか日常からかけ離れた話題にも感じたが、ぜひ皆さんにも知っていてだきたいとメッセージとして取り上げさせていただきました。
今年も明るく、前向きに過ごしていきましょう!!
平成22年1月吉日
悟空の里主人 金森 悟
●2009年12月 語り継ぐこと ●2009年11月 ひと昔、ふた昔・・・
●2009年10月 近い未来へ ●2009年9月 自分のポジション
●2009年8月 重粒子線治療 ●2009年7月 土いじり