2010年03月 笑い (その1)
「笑うといいことがあるよ!」、「笑う門には福来たる」・・・良く聞く言葉である。そういえば、日頃の生活の中で、笑うことが、何度あるであろうか?涙流して、おなかを抱えて笑ったことは、今まで何度あったであろうか? 「笑い」とは??ちょっと調べてみた。
「新生児微笑」という言葉をお聞きになった方がいるであろうか? 私も始めて聞いた言葉である。
これは赤ちゃん(新生児)の生まれ持った機能で、起きているときだけではなく寝ているときにも規則的な周期で起こるという。これは、母親の関心を惹きつけるメッセージとも言われることがある。赤ちゃんは、生後2-3ヶ月の頃から、母親が飽きることなく笑顔を期待するコミュニケーションを本能的に求め、社会的交渉を持つために、周囲の人に対して自発的に微笑を向けるようになる。(社会的微笑ともいわれる) この「新生児微笑」に気づかず、母親が、笑顔に無関心であったり、笑顔であやさず放置したりすると、赤ちゃんの笑いの能力は、眠ったまま経過して、表情のない子供に育つ恐れも・・・。とコメントしてあった。 笑い声を出す(哄笑)ようになるのは、生後3.5~4か月頃。なんらかの外的刺激への反応として起こるようである。
さて、我が家のふたりの子供はすでに生後「20年」を過ぎてしまった。今更、当時のことを思い出せないが・・・。どうしていたのであろうか?? まあ良く笑う子供たち、大きな間違えはなかったのか???
<生理的な効果> 笑いによって自律神経の頻繁な切り替えが起こる。
1.この結果、交感神経と副交感神経のバランスの状態が代り、副交感神経が優位の状態になる。
(副交感神経)安らぎ・安心を感じた状態のときに優位。
この状態が続くとストレスが解消される。
(交感神経)怒りや恐怖を感じたときなどの異常な事態の時に優位に。
長く続くとストレスの原因になる。
2.身体中の様々な器官に刺激が与えられる。
1)NK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化し、ガンの予防と治療の効果がある。
1 自律神経の頻繁な切り替えによる脳への刺激により、神経ペプチド(免疫
機能活性化ホルモン)が全身に分泌される。NK細胞には神経ペプチドの受
容体があり、NK細胞は活性化される。NK細胞は癌細胞などを攻撃する免疫
細胞のひとつ。
2)糖尿病の治療にも有効との研究がある。
<医学的証明> 笑いというのは体にとってよい影響を及ぼす。
笑うことで頬の筋肉が働き動くことにより、ストレスを解消し、また鎮痛作用たんぱくの分泌を促進させ、ストレスが下がることにより血圧を下げ、心臓を活性化させ運動した状態と似た症状を及ぼし、血液中の酸素を増し、さらに心臓によい影響を与えることから、循環器疾患の治療に用いられることもある。
生まれたときから持っている「笑う」というコミュニケーションの能力、また健康的に生きるためにも、生理的&医学的にも素晴らしい意味があることが分かった。毎日の生活で、涙を流して、おなかを抱えて笑うことは、ほとんどないが、あえて、そんな機会を作ったり、笑いがでるようなウィットな会話を心がけてみたくなった。
今回は、少し堅苦しい解説のようになったが、このテーマ、ちょっと深堀りしてみたくなった。この一ヶ月、自分の生活の中で、「笑い」を気にしてみたいと思う。来月をお楽しみに!!
平成22年3月吉日
悟空の里主人 金森 悟
●2010年2月 チャンスへの招待状 ●2010年1月 デフリンピック
●2009年12月 語り継ぐこと ●2009年11月 ひと昔、ふた昔・・・
●2009年10月 近い未来へ ●2009年9月 自分のポジション