2010年02月 チャンスへの招待状

 人生の中で、病気、失敗、事故など、落ち込んだ時、ある人物・言葉・本との出合いや体験をきっかけに劇的に復活&変化する事例が紹介される。人の気持ちは、何がきっかけで変化するのであろうか? 
さて、恥ずかしながら、自分の経験からであるが、
 <中学校時代のK先輩との出会い> ひとつ上で剣道部の主将。当時、特に仲良く話をしたことがあったかな?と思うのだが、なぜか憧れの存在で、その先輩が進学した高校へどうしても付いてゆきたくて受験。(実力的には、全く無理なレベルであったが)記念受験となってもいいからと、最後まであきらめずに・・・結果「補欠合格」。この出会いがなければ、今の自分は、全く違う人生となっていたであろう!今でもK先輩とは、家族ぐるみでお付き合いをいただいている。
 <大好きな彼女の意外なコメント> 大学時代、自分では、青天の霹靂?と思える「留年」通告を受けた。(英語を二科目落とし、2年から3年に進級できず) 大ショックで当時大好きだった女の子に慰めの言葉をかけてもらいたくて早速電話。ある喫茶店で会い報告。ところが、「くよくよしているのは、金森君らしくないわね!!」と予想外のコメント・・・。単純な私は、「それでは!!」とすぐにテニス部の練習へ出かけた! 今振り返れば、それがきっかけで、「失敗を成功に生かす!!」という発想を身につけた。二学年の友達を作り、就職活動では、一年上の同級生からばっちり情報収集。小型船舶の免許取得、テニスのコーチのバイトなどなど、自分の人生の大きな基礎固めをするきっかけの1年となった。(卒業式には、二回参加!)

 <看護婦さんの言葉> 長野パラリンピック(1998年)で3個の金メダル獲得した「松江美季」さん。大学時代の交通事故で脊髄損傷。リハビリの先生との出会いから、アイススレッジ競技に取り組み、世界舞台へ。お会いしたときは、いつもステキな笑顔!入院中に看護婦さんの言葉「いつも笑顔を絶やさないでね!笑顔は幸せを運んできてくれるのよ!」が大きな支えになったと。ある取材で、「事故・車椅子生活など、たいへんな思いをされていても、とっても明るいですが?」と聞かれた問いに、「どうしてくよくよしてなければいけないの??」と一蹴。今でも忘れられない出会いであった。(今は、カナダで結婚され、幸せな生活を送られているらしい。)
 <コーチの一言> バンクーバー・オリンピックが始まった。初日、女子モーグルの上村愛子選手は4位に終わった。インタビューで、メダルを逸した残念な思いとともに、楽しくベストを尽くした滑りに満足したコメントも付け加えた。日本のモーグルのコーチ「ヤンネ・ラハテラ」氏の「五輪だから、と特別なことをしたら勝てるのか。ミラクルを期待してはいけない。大切なのは継続したトレーニング。」と、選手たちは「ミスを恐れぬ強さ」を体得し、試合に臨んでいるという。上村選手は、怪我などの不調を乗り越え、爽やかな笑顔でステキな人生の真っ只中にあると感動した。

 表向きは、成功していると見えている人も、つらい・たいへんな思いを乗り越えて現在があると思う。大きなこと、小さなこと、自分のこと、他人のこと、会社のこと、ありとあらゆる場面に落ち込むこともあるでしょう。しかし、その経験は、真実であり、深く重い。色々な考え方があり、自分でも気づかないことが多いですが、過去の経験は、すべてが人生の勲章と思ってみませんか?(まあ、そんなものいらないといわずに!)そして、自分に起こる「たいへんなこと」は、そのあと起こるたいへんな「グッドチャンスへの招待状」とでも考えてみませんか? 
(ある方の「はがきの裏表」という言葉も気に入っている。・・・「悪いことが起きたときは、裏と表で、同じくらいの良いことが起きる!」と。)
・・・招待状来ないかな~???? (??・・・もう来てます??)

平成22年2月吉日
悟空の里主人 金森 悟

●2010年1月 デフリンピック ●2009年12月 語り継ぐこと
●2009年11月 ひと昔、ふた昔・・・ ●2009年10月 近い未来へ
●2009年9月 自分のポジション ●2009年8月 重粒子線治療