2021年01月 自然災害

 世界に蔓延しているCOVID-19は、年を越し、感染者数は増加している。
先日、友人が、韓国からCOVID-19の抗体検査キットを輸入したいとサンプルをいただいた。結果は「negative」(陰性)で、過去、COVID-19に感染していなかった。という証明ができた。ただ、毎日の行動の中でいつ感染するかわからない。緊急事態宣言が発出されるが、人の動きは大きな変化は、見られないところも多い。マスコミ報道の伝え方、数字が不安を煽り、本来本当に大事な行動が、見落とされてはいないのであろうか? 技術大国、経済大国といわれる日本、医療の分野でも先端の技術も持っているに違いない。入出国規制によるエアライン各社の落ち込み、新幹線などの経済の大動脈といわれてきた路線の落ち込み、そして飲食業界への規制など、厳しい状況の出口は見えない。一方で、テレワークなど、在宅時間が増えたことによる関連商品などが好調な業界もある。感染者数の数字と陽性者数の数字の違いも不確かなまま医療崩壊の懸念が叫ばれる。人口比病床数は世界一といわれる日本で何故医療崩壊が起きるのか?一方で、開業医の先生は患者数が激減し困っているとの話も。どこに本当の問題があるのか?全く見えない。

 今回のCOVID-19の解説を聞くことで、世界の医療は、目に見えないウイルスについての研究はどんどん進み、その原因、構造・特性を解析し、そのためのワクチン開発ができる体制がある。ウイルスの脅威は、人間だけではない。すべての動物に起こるものであろう。人間の食には欠かせない家畜については、鶏インフルエンザ、豚インフルエンザと広がり、感染拡大防止に多くの殺処分には、とても心が痛む。

 このようなウイルスの蔓延は、あるいみ自然災害なのであろうか? 今年、日本海側で30年ぶりといわれる大雪で多くの被害が出た。新潟の関越道で1,000台に上る車が立ち往生した。その中に、越後湯沢に住む友人夫妻が、別々の車で帰宅中に25時間閉じ込められた。テレビで大雪警報が出ていることを知り、LINEで「大雪お見舞い」を送って返事がないと思っていた。詳しくは聞いていないが、お互いが近い位置にいたようで、二人でそろって時を過ごしたという。ひとまず無事でよかった。続いて、私の生まれ故郷である「富山」。30年ぶりの大雪で、一晩で1メートル以上の積雪があった。市営バスも立ち往生していた。私が子供のころは、1メートル以上の積雪は普通であった記憶がある。その後、年々、降雪量は減少した。数年前には、北アルプスの積雪さえ少なくなり、春の雪解け水の減少が懸念された。気候の変化は、地球全体に及ぶ。テレビ番組でロシアの永久凍土が解け始めたと。その中から未知のウイルスが見つかった。有害な細菌やウイルスが大気中に放出される恐れがあり、その多くの実態は未解明と、将来への懸念が高まる。
今年は、東日本大震災から10年。阪神大震災からは26年が経過する。日本全体が火山国である故、常にどこかで地震が発生している。2019年の統計として、震度1以上を観測したのは、1,564回(2,179回/2018年)、最大震度4以上は40回(78回/2018年)。最大震度5以上は9回(11回/2018年)。過去30年の統計から、震度7以上は、1995年(兵庫県南部:阪神大震災)、2004年(新潟中越)、2011年(東北地方太平洋:東日本大震災)、2016年(熊本)、2018年(北海道)。と将来への不安は隠せない。

 ウイルスによる世界的なパンデミック、そして気候変動による自然災害は、毎年のように訪れる。日本では、地震、台風、大雨、大雪などの「想定外」といわれる災害が立て続けに起きている。

 とにかく自分を守るのは、防災の心得だけではなく、日頃の行動にかかっているのではないかと思う。

令和3年1月吉日
悟空の里主人 金森 悟