2020年09月 外食とテイクアウト

 COVID-19禍、外食の機会が激減した。特に夜の会食は、クラスターとなるために、会社では禁止された。

 緊急事態宣言解除後でも、多くの会社が、不要不急の会食は禁止、5名以上の会食禁止など、厳しい条件を付けた。私自身も、3月に入ってからの会食予定は、いくつかを除いては中止か順延に。さらには、会食ではないが、会社では、お客様との面談禁止が、4月&5月と続いた。そして、4月以降のスケジュールを見返すと、「ZOOM」「Teams」と、オンラインによる会合&飲み会がどんどん増えてきていた。

 「オンライン飲み会」、ここで一つ発見があった。オンラインで、5~10人くらい集まって行われた大学同級生の集まり。いつも元気にしゃべる複数の男女がいる。オンラインでは、複数の人が同時に話をすると何をしゃべっているかわからなくなる。さらに加わると、うるさくて崩壊状態に。今まで集まっていた飲み会はどうしていたのであろうか?10名集まっていても、常に、順番に一人の発言をみんなで聞いているわけではない。着席した近くの数名で小さなグループができ、横の別グループとは異なる話題で盛り上がっている。たまに、共通な話題を幹事が、取り仕切って、みんなで聞くこともある。その繰り返しで、会が進む。また離れた席の人と話したい人は、席を移動する。そこで、また新たなグループで話が盛り上がる。これができないことがオンラインの限界か?と思いきや、アメリカのアプリで、複数のテーブルが用意され、好きなメンバーがいるテーブルを自由に渡り歩くことが可能なものがある。(ZOOMでは、例えば、100名での講習会をした場合、主催者側で10名ずつのグループに分けて、討論してもらい、全体に戻るという操作も可能。)さらには、レストランで出てくる食事&お酒で話題が盛り上がっていたことにも気づく。お酒を注ぎ合い会話も弾む。コミュニケーションの形として、改めて気づかされたポイントであったと思う。

 外食が制限される中、レストランに行かずに、コンビニ、レストランのテイクアウトでランチを用意する様子を多く見かけるようになった。不特定多数の人との接触を避ける自己防衛策が拡大した。特にオフィスでのランチは、外出することなく、自分の席や会議室で離れて座り食事する。さらには、オフィスでは、在宅が基本として、テレワークが進み、週に一度、月に一度出社すればいい会社も増えてきた。会社によっては、9月末まで、今年の年末までテレワークと早々に決めた会社もあるようだ。

 家庭では、会社に行かなくなったご主人&お父さんが、朝から晩まで一日在宅に。奥様からすれば、息抜きもできない。三食作らなければいけないと、大きなストレスを感じるようになっているともいう。また食事ではないが、お父さんが在宅で、オンライン会議をしていると、小さな子供たちは、自宅の中で、いつもどおり大きな声を出して遊ぶことができず、静かにしていなければいけない。こちらも大きなストレスになりつつあるようだ。しかし、長年実現できなかった家族そろって食事をする機会が増えた家庭は多いのではないであろうか? しかし、食事中にテレビを見ながら、携帯電話を触りながらでは、成り立たないが・・・。

 この夏、両親の法事で、孫たちも交えて、お墓参りをして、食事処でランチ。なんと初めて、テーブルの真ん中に「アクリルボード」が置かれていた。向かい合ってお酒を注ぎあうことはできない。会話も聞きづらく、なんと不便になったものかと痛烈に感じた。

 私にとって「食事」とは、人とのコミュケーションの楽しい機会である。ファミレスであれ、高級なお店であり、あまり意識はしていないのが本音。ただ、相手の方に喜んでいただけるお店&料理の選択は、かなり気を遣うように心がけている。レストランの選択は、自分自身が詳しくないので、今まで知り合ったレストランのオーナーまたはシェフとの個人的なご縁から、すべてをお任せして、融通もきいていただき、安心できるセッティングを優先している。お相手のご希望に近い場所、雰囲気に合わせて該当するお店がないときは、「食べログ」、「一休」などのアプリから選択することもある。

 このCOVID-19禍、コミュニケーション&会食・食事について、改めて考えさせられることとなった。

 まだまだ先の見通しがたたないCOVID-19禍、心身のバランスを崩さないようにお心がけくださいね!

令和2年9月吉日
悟空の里主人 金森 悟

●2020年08月 自己防衛の方法
●2020年07月 対面するということ
●2020年06月 観光産業 with COVID-19
●2020年05月 テレワーク
●2020年04月 緊急事態宣言
●2020年03月 COVID-19
●2020年02月 健康管理