2020年10月 Go Toキャンペーン
COVID-19禍、外出自粛、テレワークなど、生活様式が大きく変化してきている。会社によっては、会食、社員同士4名以上の集まり、カラオケ、県外移動禁止等々、行動制限が長く続いている。マスコミ報道は、感染者数の増大は、「夜の街」を悪者扱いしてきたが、その後は、「家庭内感染」が増大した。色々な制限のしわ寄せをダイレクトに受けているのが、飲食店‘&宿泊業者、イベント関係である。政府は、ひとつの経済回復の一環として、「Go toキャンペーン」をスタート。7月22日以降(当初、東京発着は除外されたが、10月1日スタート)、多くの人の制限されていた行動を一挙に吹き出す形となった。例えば、京都、浅草など、かなり混んでいるようだが、外国人観光客はゼロなので、比較的ゆっくりできるのかもしれない。
「Go to Travel」(観光庁)は、国内旅行を対象に、①日帰り旅行代金の最大50%。ひとり当たり一泊2万円が上限(日帰りは一万円以上)、③旅行代金最大35%値引き&地域共通クーポン15%相当、④利用回数・連泊の制限なし。政府の総予算は、1兆3500億円。日ごろ泊まらない高級宿に利用客が集中し、ビジネスホテル・民宿には支援は、いきわたりにくい傾向のようだ。
「Go to eat 」(農水産業省)は、政府予算1,534億円。①購入金額に25%上乗せした食事券、②予約サイト経由の来店客に、昼食500円、夕食1,000円のポイント付与。ポイント付与には、業務委託料61億円で、15予約サイトに運営を委託。10サイトはさらに、客一人につき昼食で50-100円、夕食で200円程度の手数料を徴収している。さらに、あまり知られていないのが経済産業省による、「Go toイベント」(チケット代20%割引)、「Go to商店街」(金額&運営面で支援)があるようだ。
レストランやホテルのスタッフに様子を聞いた。東京発着が解禁されてからは、Go toキャンペーンで、稼働率が例年の20~30%だったものが、60~70%に回復。高級ホテルでは、90%に届く日もあったと。夏休みでどこへも行けなかった家族連れが都内のホテルや近隣の観光地へ出かけにぎわったようだ。私自身、「Go to」を理由に、「一休.com」で友人と久しぶりのランチを楽しんだ。やはりネットや電話より、実際に顔を合わせて、雰囲気&空気を感じながら交わす会話は、温かみがあり、意思相通もできて、絶対的に違う。観光も同じではないだろうか?ネットで、You tubeやバーチャルで、国内&海外旅行や、空を飛んだりできる時代になった。しかし、例えば、昔、香港へ出かけた際、空港に到着した際、街中の独特の空気とにおいがあった。旅行は、現地までの移動に始まり、現地のお天気(気温、湿度)香り、人の往来等々、五感で感じることが素晴らしいのだと思う。COVID-19禍が落ち着いたら、色々なところへ出かけましょう!
令和2年10月吉日
悟空の里主人 金森 悟
●2020年09月 外食とテイクアウト
●2020年08月 自己防衛の方法
●2020年07月 対面するということ
●2020年06月 観光産業 with COVID-19
●2020年05月 テレワーク
●2020年04月 緊急事態宣言