2020年05月 テレワーク

 緊急事態宣言が発動されてから、約1か月が経過した。皆様、いかがお過ごしであろうか?
当初騒がれた、マスク、トイレットペーパー不足は解消したようだ。しかし、外出自粛により、家庭での食事が格段に増えている。スーパーにいくと、陳列棚には、小麦粉、スパゲッティなどが、「入荷予定なし」と。小麦粉は、ホットケーキ、お好み焼きなどを作っているからでしょう。とのコメントも。スーパーの売り上げは30%以上のアップ。また新型コロナ対策関連グッズも売れて、潤っているビジネスもあるようだ。

 私は、仕事柄、日々、人にお目にかかりコミュニケーションしてきた。この行動パターンがシャットダウンされ、人と話をする機会が激減。気がつくと、かなり前から、人とのコミュニケーションは、メールやFacebook、LINEでのやり取りが中心となっていて、携帯電話を持っていても「通話」は、激減していた。現代社会では、インターネットで相手の顔を見ながらコミュニケーションが無料でできる。この外出自粛をきっかけに、無料加入できる「ZOOM」というシステムを使い始めた。きっかけは、ニース(フランス)在住のフレンチシェフ「松島啓介」氏。彼は、「食」という字は、「人を良くする」と書くと説き、ミシュランの星を追うことを捨て、より壮大な、「日本の乱れた食生活を改善したい!」と熱い野望を持ち、活動されている。最近、「最強 塩なし料理理論」(主婦の友社発行)を出版され、「塩&砂糖を使わない料理」の普及&啓蒙の努力をされている。彼が、ニースから、幅広い人脈(プロサッカー選手、医師、酒蔵オーナー、脳科学者、住職等々)とZOOM対談に始まり、ZOOM料理教室を開催している。

 さらには、年に数度集まる高校時代の同級生と「ZOOM飲み会」を毎週土曜日夜、約1時間と時間を絞って、数名で顔合わせしている。中に大学医学部の教授がいて、新型コロナなどについて、大学病院など医療現場、ウイルスについての話などの話題が聞ける。他には、食品関連、元旅行会社、イベント会社の仲間とも近況交換をする。いずれも以前は無かったコミュニケーションである。
 さてこの新型コロナウイルスは、今後どのような展開になっていくのであろうか?
参考に、過去の事例として、1918年のスペイン風邪についての記述を調べてみた。
【スペイン風邪】 全世界では、1918年1920年にかけ、約5億人が感染。(世界人口の4分の一)死者1700万人から5000万人との推計。
 日本国内では、次の3回の波を迎えていた。
1) 第一波:1918年8月~1920年7月: 感染者約2100万人以上、死者26万人。
2) 第二波:1919年8月~1920年7月: 感染者役241万人、死者12.8万人。
3) 第三波:1920年8月~1921年7月: 感染者22.4万人、死者3.7千人。
1918年秋に大流行に続き、1919年に再度拡大し終息したといわれている。
当時の日本の総人口は約5,500万人。一時は、40%の国民が感染した計算に。ただ死亡率は1.6%。

 これを参考にすると、向こう2年は、新型コロナと共存する環境下での行動&生活を基本と考えなくてはいけないであろう。今までの日常の生活経済活動パターンには戻れず、これを機会にテレワークなどを使い、通勤などの移動を極力減らし、家庭での時間を多くとるような様式に代わるであろう。大きな試練であると同時に、未来に向けての大きな飛躍のタイミングに違いない。

令和2年5月吉日
悟空の里主人 金森 悟

●2020年04月 緊急事態宣言
●2020年03月 COVID-19
●2020年02月 健康管理
●2020年01月 咀嚼と食事
●2019年12月 変わらぬ風景
●2019年11月 時代の始まり