2020年04月 緊急事態宣言

 新型コロナウイルス(COVID-19)は、あっという間に、多くの犠牲者を出し、世界中に拡散中である。
WHO(世界保健機構)のHPは、4月15日時点、世界の感染者数約200万人、死亡者数約13万人、回復者数約52万人。感染者は、前日(4月14日)より7万人増え(最大は9万人/日)、死亡者は約6千人増加(最大7千人/日)と感染者数は日々増加している。統計の動きでは、ピークを越えた感じもするが、実態は全く見えない。特に、医療施設が不十分な中南米、アフリカ地域等の現況はつかめていないのでは?

 日本では、4月16日、全国に、5月6日迄の「緊急事態宣言」が、東京、大阪、福岡等7都道府県に次いで発令された。
「不要不急の外出自粛」の要請。これにより学校、映画館、劇場等の中止を要請することができる。とある。具体的に、東京都で「休止」対象となったのは、
① 施設等:キャバレー、バー、ネットカフェ、カラオケボックス、ライブハウス等。
② 大学、学習塾等:専門学校、各種学校、英会話。音楽:・生け花などの教室、自動車教習所、
③ 運動・遊戯施設(体育館、スポーツクラブ、パチンコ屋、ゲームセンター、テーマパーク、遊園地等)
④ 劇場など:劇場、プラネタリウム、映画館など
⑤ 集会・展示施設:集会場、文化会館、博物館、美術館、科学館、水族館、動物園、ホテルまたは旅館等
⑥ 商業施設(1,000㎡以上:旅行代理店、サウナ、エステ、DVDショップ、スポーツグッズ店、写真屋等

 一方、「社会生活維持のために必要な施設」は
① 医療施設:病院、診療所、歯科、マッサージ、
② 生活必需品販売施設: 食品売り場、百貨店、スーパー、コンビニ、ガソリンスタンド、酒屋等
③ 食事提供施設:飲食店、料理店、喫茶点等(宅配、テイクアウト含む)、和菓子屋、居酒屋、屋形船等
◦ 営業時間は、朝5時から夜8時まで。酒類提供は午後7時まで。
④ 住宅、宿泊施設:ホテル又は旅館、共同住宅、寄宿舎、民泊、ラブホテル、ウイークリーマンション等
⑤ 交通機関等:バス、タクシー、レンタカー、鉄道、船舶、航空機、物流サービス(宅配など)等
⑥ 金融機関、官公庁:銀行、ATM、証券取引所、官公署、保険代理店等
⑦ その他:メディア、葬儀場、銭湯、クリーニング店、本屋、家電販売店、自動車販売店、花屋等

 自分の周りでは、街中の人通りは明らかに減少しているが、車の量は大きく減った感じはない。報道では、新幹線の乗車数は90%減少と。上記の制限に基づき、「三密(密閉、密集、密接)を避ける」とされているが、近所のスーパーでは、時間帯によるかもしれないが、かなり行列する光景が続いている。いずれにしても、日常生活における衣食住は、何とか確保できていても、この状況がいつまで続くのか?長期にわたると予想される現況では、収入など生活の不安は募るばかりである。

 「医療崩壊」ギリギリと報道されている医療現場はどうなのであろうか? 医療現場の友人の話では、
かなり前から、COVID-19のCRP検査に殺到するケースを極力避けて、重篤な患者優先に対応することになっていた。大学病院では、一定の割合の医師を事前に休ませることで、緊急事態回避の体制を整えていた。まず国と東京都は、この「緊急事態宣言」に先立ち、感染患者の病床確保と軽症患者のホテル施設のベッド数確保など、パニックにならないように下準備をしてきたようだ。COVID-19に慣れない医療現場において、感染患者との接触による医療従事者が感染するとどうなるのか?感染者といた仲間は、少なくとも2週間は隔離され医療現場の戦力ダウンとなる。通常の救急患者、重篤患者が運び込まれても、COVID-19の患者対応で、医療従事者並びに病床が足りず、治療は放棄または放置されかねない。まさしく崩壊である。

 皆さんも、「オーバーシュート」を防ぐため、人との接触を最低でも70%、極力80%削減を目標に不要不急の外出自粛を心掛けましょう!!免疫力を高めて、今回の見えない敵との戦いに勝利しましょう!!

令和2年月吉日
悟空の里主人 金森 悟

●2020年03月 COVID-19
●2020年02月 健康管理
●2020年01月 咀嚼と食事
●2019年12月 変わらぬ風景
●2019年11月 時代の始まり
●2019年10月 秋の旬