2018年01月 新年に考える

 戌年になりました。本年もよろしくお願いたします。
さて今年の「戊戌(つちのえいぬ)」の意味由来はときかれると・・・??

 調べてみた。もともと干支とは、十干十二支(じゅっかんじゅうにし)で、十干の「干」と十二支の「支」を合わせたもの。そして「戊戌」というのは、十干の5番目の「戊」と十二支の11番目の「戌」を合わせたものである。この組み合わせの繰り返しで、前回の「戊戌」は、1958年(昭和33年)。暦が還るとして「還暦」という。なるほど!!というとで、この8月には私も還暦を迎える。

 大学を卒業し、社会人になった時、役員、部長職の上司は、はっきり言って、「おじさん」。60歳を過ぎた人は、高齢者の域に達している人。という認識だった。

 自分がその年齢を迎えることになり、この60年間、何をやってきたのだろう? 何を残してきたのだろう?と振り返ると、ほとんど記せるものは、何も無いのではないのだろうか? と10歳若ければ、あと20歳若ければ・・・。と思うことはあるが、何をしたかったのであろう?? 若者を見て、物足りなく感じ、また自分が実現できなかった、反省したことを、若者への忠告として、言葉に出すことも多くなるのもわかる気がする。生き方とはなんであるのか?満足できることとは何なのであろうか? 改めて、この節目を迎えるにあたり、ちょっとした焦りすら感じるのは、私だけであろうか?

 日本人の平均寿命が60歳を超えたのは、男子で1951~1952年頃。女子で1946~1947年頃のようである。私が生まれた昭和33年頃の平均寿命は、男子が65歳、女子が70歳あたりである。その後はどんどん長くなり、昨年2016年には、男子80.98歳、女子87.14歳に。食生活は、戦後大きく変わり、医療技術も格段に進化している。確実に平均寿命はどんどん伸びている。一つの節目のように、60歳を過ぎれば、次の70歳まで。70歳を過ぎれば80歳まで。80歳を過ぎれば・・・。とう噂を耳にする。田舎の法事へ出かけたとき、80歳を超えた親戚たちが、老人ホームでのダンスのこと、プールのこと、温泉旅行などについて元気で語り合う様子は、とても楽しそうである。一方、認知症で苦労される方&そのご家族・・・。色々な形がある。平均寿命よりは、元気で、自分で活動ができる健康寿命が大切といわれるのは理解できる。 

 最近、学生時代の仲間が旅立った。もう何人目であろうか?
長年、病と戦い続けながらも、多くの仲間に慕われ、自ら興した事業で成功していた。学生時代から、遠くを見る透き通った眼が印象的だった。家族を残し、無念であったであろう。「長年の闘病で覚悟はしていたと思うよ。」と仲間が呟いた。体が少し楽になったのであれば、それは幸せだったのかもしれない。心からご冥福をお祈り申し上げる。また、昨年の高校卒業40周年で250名いた仲間のうち約40名が集った。

 そこでもすでに何人もの同期の仲間が旅立ったことを知らされた。人生いろいろあるといっても、やはり早すぎる・・・。「還暦」といわれる60年にたどり着かずに旅立ちをした仲間たち。自分に何ができたわけではないが、もっと長く交流し、語り合いたかったと思う。

 以前、50歳になった際に、「人生100歳。ちょうど折り返し地点。」と言った記憶がある。100歳まで残り40年。さていかに生きていきたいのか?どう生きていけるのか? 前職の同期には、すでに定年を迎え、そのまま継続雇用を選択、関連会社や取引会社で活躍している者がいる。全く違う道を選んで、俳優になり、テレビに出ている者もいる。自分の延長線上には何があるかわからないが、今まで多くお付き合いいただいた先輩方の生き方を参考にしながら、それを追いかけてみる、取捨選択し、自分に合ったものを取り入れてみる。そんな今までの繰り返し&積み重ねでいいのではないだろうか?一方で、我々より若い世代の人たちの行動を参考に、自分なりのアレンジも楽しいかもしれない。昔にはなかったインターネット社会、携帯機器。これは、我々の世界を大きく広げてくれるツールである

 皆さんも、自分の周りの人々を観察し、もっともっと色々なことを試してみる一年にしてみましょう!!!

平成30年1月吉日
悟空の里主人 金森 悟

●2017年12月 今年振り返って
●2017年11月 時代は違う・・・?
●2017年10月 異世代交流
●2017年09月 ミョウガ
●2017年08月 次のステージへ!
●2017年07月 墓参
●2017年06月 船舶免許