2016年02月 死ぬまでに観たい映画

 BS放送を見ていて、最近、表題のタイトルが目に入ってきた。ネットで紹介されたリストの一部を見たが、聞いたこともない作品ばかりである。タイトルを覚えていなくても、観たことのある作品もあるかもしれない。先日、たまたま早めに布団に入り本でも読もうかとしたときに、「ローマの休日」が始まった。この映画は、もう十数回は見ているであろう。ストーリーもわかっている。オードリ・ヘップバーンの美しさは、いつ見ても惚れてしまう。やはり、くぎ付けになって最後まで見てしまう。「名映画は、何度観ても素晴らしいよね!!」と友人らも口をそろえて言う。
 さて、「名映画」といわれる作品を私は何本見たのであろうか?「名映画」といっても、人それぞれの好みもあるので、賛否が分かれるところであろう。「名映画」ではないかもしれないが、私の思い出せる作品を振り返ってみようと思う。ハッキリした記憶はないが、子どもの頃は、ゴジラ・ウルトラマンなどの怪獣映画へ連れて行ってもらった記憶がある。今の子供では、「アンパンマン」、「ドラえもん」シリーズなどに相当するのかもしれない。人と映画との出会いは、その頃から始まるのであろうか?
 私は、根っから映画が好きでもなく、映画館に通い詰めたり、同じ映画を何度も見に出かけたりしたことは、皆無といっていい。しかし、20歳代後半から30歳半ばまで、毎月の海外出張があり、国際線の飛行機で、新作映画などをたっぷり見る機会があった。さらに、レンタルビデオ、BS放送の映画チャンネルで、なんとなく、ついつい繰り返し見てしまう作品があったことを思い出す。
 注目の映画、アカデミー賞ノミネート作品など、脈絡もなく、話題や宣伝につられて、観に行くことが多かったと思う。それぞれのストーリーで、感動したり、疑問を持ったまま終わったり・・・。今までどんな作品を観たか振り返る機会はなかったが、いい機会なので思い出してみると、ジャンルはばらばらである。
 つい先日観たのが、「ローマの休日」。何度見ても感動できる。過去、複数回観た記憶にあるのは、「最高の人生の見つけ方」、「トップガン」、「007」、「ロッキー」、「バットマン」、「スーパーマン」、「インディー・ジョーンズ」、「バック・トウ・ザ・フーチャー」、「ミッション・インポッシブル」、「SPEED」、「グリ-ンマイル」、「ベストキッド」、「ホームアローン」、「愛と青春の旅立ち」、「トランスフォーマー」、「スター・ウオーズ」、「ターミネーター」、「天使にラブソングを」、「レインマン」、「ショーシャンクの空に」、「フォレスト・ガンプ一期一会」、「私をスキーに連れてって」、「テルマエ・ロマエ」、「踊る大捜査線」などなど・・・。
ご覧になられた方も多い作品ばかりであろう。他にも感動した作品もまだまだ数多くあるかもしれない。
 映画だけではなく、書籍であったり、テレビであったり、一つの作品と出会い、その人の人生に影響を与えることがある。正義の味方の登場&アクション物は、気分をスカッとさせてくれる。恋愛ものは、男女の心の動きをハラハラドキドキ楽しむことができる。人間愛、逆境からの立ち上がりは、涙を流し、拍手を送る。本を読むことは、そのストーリー展開は、人それぞれの頭の中で、登場人物&背景など、想像の中で展開されるが、映画は、視覚&聴覚から入ってくるものをダイレクトに感じながら、ストーリーに感動できるという違いがあるのであろう。演ずる俳優で雰囲気も変わる。「007」シリーズのジェームズ・ボンドは、6代目。インディー・ジョーンズは、1981年初作品登場のハリソン・フォードは73歳。目に入ってくるイメージと、ストーリーを楽しめる。オードリー・ヘップバーン(1929-1993)は、「ローマの休日」(1953)の時は、24歳。あらためて、自分が、作品を観た年代と俳優・年齢、時代背景などなどを重ね合わせて、作品を振り返ると、色々な懐かしさと思いでも重ね合わせることができるのであろう。
 自分自身、一つの作品で、人生に大きな影響を受けた記憶ははっきりないが、自分では体験できない数多くの映画のシーンを通じて疑似体験し、いつのまにか自分の身についてきたこともあるに違いない。映画、身近なエンターテイメントになったが、もっと数多くを楽しんでみたくなった。みなさんも映画館通い、してみませんか!!

平成28年2月吉日
悟空の里主人 金森 悟

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