2011年03月 We are with you

「Japan, we are with you !!」

 海外から被災した日本へ、発せられたメッセージのひとつである。
「東北関東大地震」、観測史上最大の規模の地震であり、1995年1月に起きた阪神大震災を超える被害規模になるという。被災された地域の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
 被災地では、自衛隊、各国からの救援隊が現地に入り、生存者救出などの作業にあたっている。同時に、福島原発の被害も広がり、不安が高まっている。関東近県では、計画停電、交通機関の規制、生活物資の買いだめによる物不足も発生している。

 人間、数多くの経験を繰り返し、学び、成長してゆく。過去の経験は、確実に生かされてきている。阪神大震災の折、私は、東京・国立のボーイスカウトの高校生グループを引率して、地元のボーイスカウトに合流し、芦屋公園にキャンプを張り、救援物資の運搬作業の手伝いに出かけた。その陣頭に立った地元の方は、自宅も失い、大変な状況にあった。にもかかわらず、彼が語ってくれた今でも忘れない言葉がある。「被災者は、自分で立ち上がらなければいけない!」、「東京から来た皆さんは、何もせんでいい!この被害の状況をしっかり目に焼き付けて、東京で災害があったときに、役立ててもらいたい!」・・・。被災された方々の心情は、非常に良くわかる。長期化した避難所での生活での精神的なダメージは、想像もつかない。時間が経過してゆくうちに、自分たちが動かなければ、復興が出来ないことに気づく。避難所近くの飲み屋で、被害者だからと、お金も払わずに飲み歩く人たち。食糧配給するボランティアに対して、「俺たちは被害者なのだから!」と、不満を漏らし、食って掛かる人たちを目にしてきた。体が元気であれば、自分たち自らが動いていかなければ、本当の復興は出来ない。そんな人たちの陣頭に立つのは、同じく被災した人のリーダーシップに頼るしかないと感じる。今回の東北での被災地でも、被害に遭いながらも、救援活動に携わっている人たちが見られる。海外、国内からの支援は、いつまでも続くわけではない。精神的なサポートも、補助はできるが、本人たちの努力がなければ、次の生活はスタートできない。それが現実である!
 東京だけではなく、遠方に住む人は、この非常時に何も手を差し伸べることができないことに、苛立ち、悲しい思いを抱えている人も多いかもしれない。海外から来たメッセージ「We are with you !」、「Pray for Japan」・・など、遠くにいても、心は同じであり、遠くから祈る。これは、誰にでもできる素晴らしいことではないであろうか?私も何もできない一人であるが、遠くから、被災地に皆さんの安全と早期復興を見守りながら、普段の生活をより活性化し、日本経済を復興&発展させ、間接的にも被災地復興に役に立てればと考えている。
 義援金、物資の提供などで支援する方法がある。関連して、阪神大震災の当時の様子を伝えたい。各地から、被災地向けに、物不足の報を聞いて「善意の宅配便」が届く。体育館一杯に積み上げられたそのダンボール。避難所からは、毛布300枚、タオル300本、石鹸100個・・・といった必要備品要請がある。しかし、善意で送られたひとつのダンボールには、タオル3枚、石鹸1個、衣類に始まり、心をこめて「大福もち」が一個(開梱した時には、すでにカビが)。これらダンボールの開梱&仕分け作業だけで、人手が逼迫している中、人員が大きく奪われた。または放置状態となり、結果、廃棄物が増えた。すでに教訓となっていると思われるが、ひとつのアイデアとしては、東京・国分寺市などの自治体単位(または、会社単位)で、物品を取りまとめ、「タオル1,000本」、「毛布100枚」といったダンボールを外からもわかるように表示して、リストとともに被災地のしかる場所(災害本部など)へ送ることは、平時の場所では、簡単な作業である。
 阪神大震災での経験は、語りつくせない。しかし、我々日本人は、貴重な経験をし、海外での災害支援にもどんどん力を発揮している。現在までに被災された方々の犠牲を無駄にせず、日本の将来へ向けて、元気でいる人が前に向かい進んでゆくべきであると考える。日本だけではなく、国を超えて、「We are with you !!」とメッセージを送り、祈ってくれている世界の仲間たちの支えを心に、我々も、一人でも多くの生存者の発見を願い、被災地の一日でも早い復興を祈る。

平成23年3月
悟空の里主人
金森 悟

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