2019年08月 見た目と生き方

 8月16日、61本目の年輪を刻んだ。8月は、母の七回忌があり、息子の配偶者、孫二人の誕生月でもあり、にぎやかなである。孫は5人になり、一同に揃うと、孫に向かって自分の息子の名前を呼ぶことが・・・。早くもボケの症状が始まったのでは?と危惧する。1990年から1991年の約一年間、ドイツ・フランクフルトに滞在したことで「狂牛病」感染の疑いで献血ができない。ボケが早いか?狂牛病発症が早いか?と冗談も冗談ではなくなって来たのかもしれない・・・。

 昨年から今年にかけて、還暦を迎えて、会社を定年退職。雇用更新する友人、新しい道を踏み出す友人がおり、一つの転換期といえる年齢である。年齢に応じて、体調も色々であり、旅立った者、大病をする者様々で、高校・大学の同期の集まりの話題は、昔のような楽しむための遊びの話題はすっかり消え去り、人間ドックで内視鏡を体験した話、薬の話が中心。

 積極的に活動する70過ぎの女性社長。友人との会話で「これから目のことで出かけるのよ!」というと「そうそう!白内障とか、緑内障とか、私たちも大変よね~!!」と返事が返ってくると。女性社長は、「フラダンス教室の前にエクステをしにでかける予定で、同年代と話していると、かみ合わないのよ~!!」と元気はつらつである。

 人の生き方、活動の仕方は、日頃の生活、人付き合い、心の持ち方などで大きく違うと思う。見た目より若く、昔から老けて見えるなど、まずは見た目の印象で判断される。私自身は、特別な手入れをしていないが、意外と若く見られがちで、得をしているのか?損をしているのか??

 ドイツ赴任していた33歳のころは、若すぎて、少しでも年齢を高く見せようと髭を生やしていたこともある。若く見られると相手にしてもらえないなど、勝手な思い込みで物事を判断するケースが多い。祖母がタバコ屋さんを90歳まで経営していた。見た目は、おばあちゃんであったが、最後までボケることはなくお金の計算は早かった。商売柄、常に人とコミュニケーションし、お金勘定をしていた故か、物事の判断、行動力は早く、物忘れも少なかった。

 人生100年時代と言われて、アンチエイジング、体の酸化防止など、いかに健康で年を重ねるか?病に伏して、年を重ねても、楽しいことは少ないであろう。ハワイに別荘を持つ70歳代のドクター、「毎年家族とハワイへ出かけたが、元気で行けるのは、残り10回くらいかな~??」とポロっとこぼされた。若い時は、この先、あれやこれややりたい!!と夢膨らませ、情報を集めたが、先ほどのドクターのように、カウントダウンを始める年齢も遠くもないのかもしれない?

 若く生きる、長く生きる、楽しく生きる、すべてを満足ことは大変に違いない。ただ、楽しい仲間と共に過ごす時間を多く持ち、たくさんの人とコミュニケーションを交わし続けることが、必然的にはつらつと元気に若く見え、行動できるのではないだろうか?

 大学5年目の時に、ボーイスカウトの高校生チームのリーダとして、ヨット訓練の役に立つのではないかと小型船舶一級の免許を取りに出かけた。そこで知り合ったヨット乗りの先輩方。私より10歳から15歳年上のメンバーであった。それから約40年のお付き合いとなるが、常に私の人生の前を進まれ、生き様を見せてくれている。自分の10年後は、こんなことができるのか?もっと超えられるのではないか? 今は、70歳代後半の方が多くなってきたが、定期的にお目にかかり、あらゆることに積極的に参加される姿がまぶしいくらいである。若さというよりは、いかに人生を楽しむか?に長けている見本を見せてくれている。ステキな人たちとの楽しい関わりは、いつまでも自分の気持ちを若く保ち、行動させてくれる原動力になっている実感である。引退とか、悠々自適とか考えずに、どんどんいろいろなことに首をつっこみ活動していきたいと思う。ぜひ皆さんもご一緒に!!

令和元年8月吉日
悟空の里主人 金森 悟

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