2019年04月 新元号

 5月1日からの御代替わりに向けて、4月1日、一カ月早く新元号の発表があった。

万葉集の巻五、梅の花の歌三十二首の序文からの典拠で

「令和(れいわ)」

と発表された。

 明治以降、譲位による改元は初めてのことで、社会経済的な事情などと称して、一か月早く発表することになった。マスコミは、毎日のように「新元号」が、何になるかのスクープをしようと躍起になり、多くの視聴者からのアンケートで誰が当てるかなどはしゃぎ、選考委員の人選、決める経緯、誰が発表するのか?など、お祭り騒ぎのように、事細かに掘り下げていた。「事前にマスコミなどに漏れたものは採用されない。」など、事前準備が色々あるということもまことしやかに報じられていた。個人的には、情報合戦などせずに、新元号の下、どのような時代になるかなど考え、静かに4月1日を待てばいいのではないか?と感じた。

 また新元号が発表され、事前に、誰が当てたとか、人名・地名・会社名に同じものがあったとか?
官房長官が、「元号の候補がいくつあったとか、誰が考案したのかなどは公表しない。」といっている矢先から、「候補は6つあった。」「考案したのは中西氏であった。」など、公表しないといっていた情報がどんどん出てくる。この国の情報管理はどのようになっているのだろうか??と大きな疑問を感じたのは私だけではないと思う。

 安倍総理大臣からは、典拠が漢籍ではなく、初めて日本の古典(国書)から選定された。と説明があり、高く評価された。その後まもなくして、その万葉集は漢籍の「帰田賦(きでんのふ)」によく似た一節がある。と指摘がでてきた。野党からは、安倍総理の説明が長すぎるとか政治利用だとか、何かしらケチをつける輩もでてきた。何故素直に、祝意をもって受け入れようと喜べないのか?
新しい日本の将来は、新元号の下、どのようにしていこうとか、新年の元旦の抱負のように、新しい時代をどうしていきたいのか?など、前向きな明るい話題で盛り上げていこうとできないものであろうか?

【今後のスケジュール】
平成31年4月30日:「退位礼正殿の儀」
令和元年5月 1日:「検璽等承継の儀」(皇位継承の証として検璽・御璽・国璽を新天皇に引継ぐ儀式)
5月4日:新天皇の一般参賀。
10月22日:「即位礼正殿の儀」、「祝賀御列の儀」(祝賀パレード)
11月14日&15日:「大嘗祭」
令和2年4月19日:「立皇嗣の礼」(秋篠宮殿下の皇位継承順位1位になったことを示す儀式)

 5月4日の一参賀には、ぜひ出向いてみたいと思う。昨年(平成最後)12月23日の今上天皇のお誕生日一般参賀に出かけた。参賀者は82,850人。(即位礼一般参賀の際は、109,800人、平成最後の新年一般参賀は、154,800人。) 新しい元号にあたり、皆さんのご健勝を祈念いたします。

平成31年4月吉日
悟空の里主人 金森 悟

●2019年03月 体調の変化
●2019年02月 2020
●2019年01月 歴史の転換点
●2018年12月 スマホの世界
●2018年11月 新しい世界を体験すること
●2018年10月 若大将