2018年09月 地球の将来

「地球の将来」

 五人目の孫が生まれた。娘の三人目で、男の子である。母子ともに健康で何よりである。
私の息子のパートナーと同じ誕生日。8月に還暦を迎えた私と同じ干支となる。娘の長女も8月なので、「8月生まれの会」ができるが楽しみでもある。
少子化といわれる世の中であるが自分の職場の周りでは、子どもが3人4人という後輩たちがいる。(男の子が欲しくて三人目を!と頑張ったら双子だった!!というものもいるが・・・)一方で、結婚せずに活躍している人も多いのも現実。個々の事象に触れることは難しいが、現在の経済を支えている人、また将来の日本を支えるための努力ができる人。そのバランスで、国が維持できていくのであろう。日本の総人口の長期推移予測では、このまま少子化傾向が続けば、日本の人口は、2004年12月の12,784万人をピークに減少が始まっている。(ちなみに今年2018年8月は、12,649万人。)この先、2050年には一億人を割り、2100年には、5,000万人を割って、さらには、明治維新時の3,300万人に近づいていくのではないか?と。

 他の国の事情はどうなのであろうか? 中国は、1979年から一人っ子政策の人口制限を開始。しかし2015年には廃止し、夫婦一組につき2人の子供を認める方針変更をした。その後も出生率の低下が続き、民法での家族計画に関する内容が削除され、制限撤廃に動くようだ。背景は、日本同様、都市部の若者は子育ての経済的&時間的負担を避けようとする傾向があり、2017年の出生率は1.6にとどまった。(日本の2015年の出生率は、1.46であった。)世界の出生率ランキングという統計があった。なんと1位はニジェールの7.239。その後アフリカの国々が続く。ちなみにインドは、2.40。主要先進国に目を向けてみると。フランスの1.96。スウェーデンの1.85。アメリカは1.82。そしてイギリス、ドイツ、日本と続く。

 改めて世界の人口ランキングを見直してみる。中国13.9億人、インド13.17億人、アメリカ3.25億人、
インドネシア2.61億人、ブラジル2.07億人と続き、日本は第10位。現在の人口と出生率を見ると、中国は、確実にインドにトップの座を奪われることになる。中国の政策変更のターゲットに違いない。

 世の中は、AI技術の進化により、音声アシスタント機能、キャッシュレス機能など、ITはどんどん進化し、世の中は様変わりである。例えば、とても優秀なドクターが、過去の文献など1万件読み込んだとする。ところがAIは1000万件。情報量と分析の速さから出される判断は、AIが勝つであろう。AIがゲノム情報から、遺伝子変異を分析し、最適な治療薬を選択することを期待している。従来は胃がんに効果のある薬といわれたものが、部位特定ではなく、他の部位にでも効果がある事例が発見できたという。
また「Siri(シリー)」、「Google」などAIを使って、音声認識で呼びかけ、行動サポートをするという機能、さらには、「ili(イリー)」という瞬間翻訳機も普及し始めてきた。

 キャッシュレス(モバイル決済)。中国では、普及率98.3%といわれる。(日本は6%、アメリカは5.3%)
中国シェア70%を占めるアリペイ(支付宝)は月間利用者5億人、ウイチャットペイ(微信支付)は、月間利用者10億人。日本では、「LINE Pay」、「D払い」(NTTドコモ)、「楽天ペイ」、さらには「Amazon Pay」も参入。これらの普及により、現金を使わずに、スマートフォンで決済ができる。これらは、銀行を通さずに決済されることも増え、銀行業を脅かす。さらには、その個人の消費行動が1年を通じて補足されることになる。その人物の信用情報にも繋がっていくともいわれている。日本でも2020年の東京オリンピックに向けて、急速に環境整備されて普及していくであろう。しかしながら、個人の消費行動が、見通され個人情報との関係など、難しい問題も内在されていることは普及に大きな障壁になるのかもしれない。

 このような動きは、我々が子供の頃、社会人になった時代には、未来の話であった。鉄腕アトムは、2003年生まれ。ドラえもんは2112年生まれである。まさに漫画の世界、夢の世界が目の前で動き始める時代になってきた。先に生まれた子供たちの20年後、30年後・・・60年後は、どんな世界になっているのであろうか?あくまでも平和で、地球環境が保全されることが大前提であるが。大きく期待したいところである。

平成30年9月吉日
悟空の里主人 金森 悟

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●2018年04月 人とのつながり
●2018年03月 医の進化