2023年10月 新たな出会い

 最近、新たな出会いの場が続いた。
ひとつは、以前住んでいた地のクリーニング屋で働いていた方(本業は、お芝居の脚本家)が、そのお店の閉店をきっかけに、近くの神社でのアルバイトに。また、地元のご縁から、週一で、もう一軒飲食店のお手伝いをされることに。その飲食店のオーナーが、私と大学が同窓とのことで、新しいご縁ができればと紹介いただいた。オーナーは、私より10歳ほど先輩。お話しすると共通の知り合いが何人も出てきて、とても近しくご縁が始まった。まだ数回の訪問であるが、ご紹介いただいたお客様からテニスにお誘いいただいた。また、オーナーが顧問をされるスポーツを通した町興しに関する勉強会に参加させていただいた。この会には、スポーツ庁などの公的機関の関係者、佐賀県の某町長、島根県出雲市のスポーツ事業関連の方も参加され、全国的な活動の報告を聞いた。私は、長年、日本テニス協会でのお手伝いをしているが、種目を超えたスポーツ活動と地域おこしを融合する活動の存在を知る機会になった。

 また、私の長年のお客様の集まりで知り合った方から、私の仕事のお手伝いになればと、人脈の広い水道設備関係会社の社長をご紹介いただいた。たまたま同郷のかたで、すぐに親しくなった。まずは、私のお客様をご紹介。社長のお取引先を集めたパーティにもお声かけいただき、色々な方をご紹介いただいた。ご縁は、さらに広がり、何度もお目にかかる機会をいただいている。人のご縁は、不思議な展開を見せる。

 私の出身地・富山は、ガラス工芸が盛んである。これは、薬の富山と言われて、薬の瓶の製造にルーツが始まる。長野で高級料理を手掛ける友人シェフに紹介したところ、料理のコンセプトに合わせたオリジナル・ガラス皿などを作ることになり、さらに富山の酒蔵も絡んで話が盛り上がり、イベントを開催することになったと報告があった。過去にもいろいろなご縁を繋いで、実になったことが多々あった。嬉しいものだ。

 若い頃は、人脈を広げていきたいと行動した。いつからか?その気持ちを失ってきたような気がする。今回のように、短期間で、多くの名刺交換をしたのは、久しぶりであった。途中、名刺がなくなったが、話が弾み、LINEでメッセージ交換を。コミュニケーション&ご挨拶の仕方も、どんどん変わってきている。人との出会いは、自分の人生にとって、どのような意味があるのか?全世界に多くの人間がいる中、出会いは奇跡であると思っている。大都会で、偶然に電車の中、街中でばったり再会する人とのご縁は、不思議に感じる。そのような人は何人かいるが、約40年前、香港出張へ行く飛行機でお隣に座った香港で宝石商をされておられる社長。香港到着後、お店に立ち寄って改めてご挨拶。その後は、毎月、香港へ出かけてはいたが、社長のご出張も多く、香港ではすれちがいばかり。ところが、その後、数年の間に、出張先のスイスの空港、ドイツの空港、東京の新宿駅で、ばったりすれ違うことになる。何十年ぶりに、香港へ出かけた際には、到着後、すぐにお電話を。日本へ出張されるタイミングではあったが、滞在ホテルまでかけつけてくれて再会を果たす。仕事の関連はなく、ただお目にかかり、近況を交換するだけ。最近は、LINEで香港の近況を知らせてくれる。こちらからは、日本の四季折々の写真をお送りし、交流を続けている。人生の中、このご縁の意味・理由はわからないが、ずっと大切にしたい人物のおひとりである。

 みなさんも人生で、多くの人に出会ってこられたでしょう。また、これからも出会うでしょう。その奇跡のご縁、長く大切にしていきたいですよね!!

令和5年10月吉日
悟空の里主人 金森 悟