2021年08月 オリンピック閉幕

 東京2020オリンピックが閉幕した。

 自宅でテレビ画面を通して各国選手の活躍を見た。選手のプレー、勝敗が決する瞬間の表情など、感動する場面満載であった。何年も前から開催準備でオリンピック委員会に携わった、大会のボランティアで活躍した友人からも、無事に開催できたことへの安堵の言葉を聞いた。メインスタジアム、大会ロゴのデザイナーの変更などに始まり、COVID-19禍、延期&無観客開催など、大きな波を乗り越えたことにエールを送りたい。COVID-19禍、開催反対・延期、開催の意義を問うなどの声が、マスコミ、政権野党などから毎日飛び交った。大会関係者は、胸を張り、準備を進めていることを表にできない場面もあったという。大会前&期間中、選手に対する誹謗中傷が浴びせられた。SNSによる責任のない言動が放置されたのは残念であった。

 幸運なことに、親戚が埼玉県内で聖火ランナーを務める機会に恵まれ、自分の孫にも見せたいと、その聖火のトーチを借りた。日頃、お世話になっている方にお見せし、さらに話は膨らみ、子供が通う幼稚園&保育園の園長に、園児たちにトーチを披露する機会提供の打診をしたところ、即答でご希望があった。二つの施設で約500人の子供たちへ、先生は、園児たちに「これから東京で開かれるオリンピックの聖火のトーチをみんなで触らせてもらえることになりました~!!」と。園児それぞれに、トーチを手にして、その大きさ、重さを感じてもらった。その後の開会式当日は、何人かの子供たちは、テレビを見ながら「聖火ランナーのトーチ、触ったことがある!」と心に刻んだに違いない。もしかすると、10年後、20年後、トーチを触った子供から、オリンピアンが誕生するかもしれない。と考えると、なんだか楽しく、嬉しくも感じる。

 ある国の選手が、「オリンピックに参加した役割には、将来の子供たちがこの舞台に立ちたいと思う瞬間を見せること。」という内容のメッセージを発していた。参加選手は、何年もトレーニングを積み上げ、メダル獲得を目指してきた。選手が競い合う、友情を交換し合う映像を見て、幼い子供たちが、自分の将来の夢を描く一助に、また、人生の目標になる場面に出会えることは間違えないと感じる。

 COVID-19禍でのオリンピック開催、多くの議論があった。私個人的には、6歳の時(1964年)、新宿区神楽坂の自宅前で、ブルーインパルスが大空に五輪のマークを描くのを見た。その強烈な印象は、57年経過して、再び東京で見ることができたことは、とてもとても感慨深い。まもなく63本目の年輪を刻むが、自分の人生で、東京の地でオリンピックが開催はこれが最後に違いない。

 人生、感動することは、とても大切なことだ。自分自身が体験する機会は少ないと思うが、このオリンピック大会を通じて、世界の国の人が、多種のスポーツを通じて感動させてくれる。やはり、素晴らしい祭典であり、開催できて本当に良かったと思う。まだ、パラリンピックが続く。こちらも引き続き、応援したい。

 COVID-19感染が、広がっている。ステイホーム&在宅勤務が定着しつつある。ある意味、家庭単位での集団感染の環境を確実に広げていると感じる。今まで周囲に感染者はほとんどいなかったが、ここにきて、同僚が感染し、4人家族、5人家族が、全員陽性反応というケースが数件出てきた。早く、ワクチン接種がいきわたり、薬が承認されて、インフルエンザと同じ指定感染症の5類に変更されることを望んでいる。

 マスクを外して交流できる日が待ち遠しい!まだまだ暑さが続きます。皆さん、外出先では、マスクを外して熱中症にお気を付けください。十分な水分補給をされて。ご体調お気をつけてお過ごしください。

令和3年8月吉日

悟空の里主人 金森 悟