2021年07月 オリンピック

いよいよ「2020東京オリンピック」が7月23日に開幕する。

1964年10月10日、東京オリンピックが開催された。開会式の日、東京の空にブルーインパルスが大きな五輪の絵を描いた。当時、私は幼稚園の年長で、東京の神楽坂に住んでいた。大空に五輪が描かれる様子を鮮明に覚えている。今でも手元にある卒園アルバム。表紙は、自分が描いた五輪のマークが入ったものである。オリンピックがどれほど理解できていたかは疑問であるが、飛行機が空に絵を描いた記憶は、57年経過した今でも鮮明に覚えており、ステキな思い出である。

この度、親戚が聖火ランナーの一人として、トーチをもって走る機会に恵まれた。既述の自分の思い出もあり、自分の孫にも見せたいと特別に借用。孫たちが通う保育園&幼稚園に、「ご興味あれば、園児たちに披露にお持ちしたい。」とご提案したところ、「そんな貴重な機会をいただけるならば、ぜひ!!」と快く迎えてくれた。実際は、子供達より、先生方が興奮して、手に取り、写メしていた。先生は、オリンピック、聖火について説明し、「今から、本物に触ってもらいます!!」と園児全員に触らせることができた。子供達には、大会開催中、さらに、大人になって、「オリンッピク」という言葉を耳にすると、小さい頃、本物の聖火のトーチを触ったという記憶が、一瞬でもよみがえると嬉しい。

COVID-19禍、オリンピックの開催について、賛否が議論されてきた。どちらかといえば、COVID-19感染者拡大への影響を考え、延期や中止を求める報道が世論をけん引している気がする。大学時代の同級生が、オリンピック委員会で仕事をしたり、ボランティア登録したり、自分自身、日本テニス協会で、スポーツイベント開催にかかわった経験がある。COVID-19感染拡大とオリンピック開催。決して、影響&因果関係はゼロではないと思うが、延期&中止を求める方向に偏った報道には大きな疑問を持ってきた。人間、何か不安なことがあると、それを軽減・解消するために、標的を決めて攻撃する行動をとるのではないだろうか? 今回は、マスコミ始め、世論がターゲットにしやすい「オリンピック」を選択したに過ぎないのでは?と感じる。 もしオリンピックがなければ、単純なターゲットは「政府」であろう。

COVID-19感染拡大で、懸念されているのは、オリンピックで大勢の外国人選手&関係者が入国することによる感染拡大不安である。通常の入国者数は、あまりスポットは浴びないが、参考まで、今年(2021年)入国した外国人は、1月4.6万人、2月以降、ほぼ1万人前後。COVID-19前の2019年は、月240~280万人。2020年は、4月以降は月数千人。9月頃から1~6万人程度に増えてきている。オリンピックの来日者数予測は、当初は、約18万人。直近では、5.3万人を予測している。それもほぼ東京地区に集中する。日本人のように律儀で、マスクをするマナーを持ち合わせない人もいるだろう。大会会場入りしているボランティアから、マスクをしない海外メディアがいるという報告も聞く。この歴史的なパンデミック、また歴史的なイベント。ぜいたくを言えば、まとめてクリアーして、将来への大きな勝利と教訓を勝ち取ってもらいたいと考える。人生、目標の決め方もいろいろあるが、安全最優先で、中止&先送りがある。しかし、目標を定めて共有し、一丸となって大きな波を乗り越える。この先、成長していくために大いに役立つに違いないと信じている。オリンピック開催まで残り1週間。我々始め、将来を担う子供たちに印象に残るようなステキな競演がみられることを楽しみにしたい。皆さんも、世界最高峰の活躍を応援し、楽しみましょう!!

令和3年7月吉日

悟空の里主人 金森 悟