2008年10月 実態の認識を!

 会社の研修旅行でアメリカへ出かけた。(105日から14日)

おかげさまで、現在の仕事も約15年。この9月に社内最上位の資格基準(全体の上位10%)を達成し、個室をいただき、秘書もつけることができるようになった。(しかし、相撲の大関と同じで、毎年の成績で、下位資格に戻ることも・・・。)研修は、この資格達成者を対象に海外の金融・社会制度事情を学ぶことが目的であった。私はアメリカ・コースを希望し、ダラス、ボストン、ニューヨークで、全米成績トップクラスの生命保険営業の方々からのスピーチを聞き、さらに教育事情視察のために公立高校および州立大学の授業を訪問した。(国に始まり、各自治体などからの奨学金等、教育へのとんでもない高額な資金援助が、行われていることにびっくり!!)

 今回の訪問は、NY証券取引所大暴落(18.15%)、第二回目の大統領選候補テレビ討論会開催。ワシントンDCでのG7開催と、アメリカ発で、世界経済の動きに影響を及ぼしたタイミングであった。マスコミは、アメリカ全土が、金融危機のどん底にあるような報道をしていたが、ウォールストリート街・NY証券取引所前は、とても平穏。ニューヨーク市内は、特段変わった様子も無くにぎわっていた。年金&投資信託を長年扱っているベテラン生命保険営業マンは、過去30から40年の経験を通して、必ず戻る局面がある故に、騒ぐことではない!とドンと構えていた。(1929年世界恐慌は、-12.6%、1987年ブラックマンデーは、-22.6%・・・いずれも実体経済としては、政府介入などで回復してきている。)しかし、ここ1-2年の間に年金を受けとる人たちは、気の毒であるとも言っていた。

 プライベートでは、8年ぶりのアメリカ本土訪問で、いくつかの再会があった。ニューヨークでは、20年ぶりに前職のアメリカ人の同僚と。(最後に会ったのは、今は無きワールドトレードセンター最上階のレストランへ彼のご家族を招待した時)研修後、延泊して、ワシントンDCで、G7に参加している友人と地元近くに住むご家族と再会。シカゴでは、テニス仲間のご自宅に泊めていただき、出発前に1時間のテニスをご一緒に(シングルス、6-7で負け)!

 旅程を通して、アメリカの歴史に触れた。ダラスのケネディ元大統領の暗殺現場、ボストンのハーバード大学、ワシントンDCで、国立公文書館で1776年の独立宣言の現物の展示、スミソニアン美術館郡で、人類の進化の歴史、宇宙開発のコレクション(アポロ11号のコクピット等)、各戦争(WWⅡ、ベトナム、韓国等)の慰霊碑、ペンタゴンのメモリアル・パーク(9.11で、飛行機が突っ込んだ場所)も訪れることができた。

 アメリカ合衆国(USA)は、独立してから240年にも満たない。しかしながら、過去の歴史を大切に、未来へ引き継ぐ考え方、国民の心を改めて新鮮に感じ、また心から感動した。比較するに値しないが、自分自身、今があるのは、過去に出会った人、起きたことの集大成であり、いいこと悪いこと、悲しいことうれしいことを積み重ねてきた歴史であると改めて思った。この約10日間を通して、仕事はもちろん、自分として、今後も喜怒哀楽を大切に、楽しんでいける生き方をしてゆきたいと感じた旅となった。

 みなさんもたまには、異国・異文化に触れることで、新しい発見と、自分の再発見をしてみませんか!! 人生、なんとなく流されて生きているようで、意外としっかりと生きている自分を発見できるかもしれませんよ!!

 

平成20年10月吉日
悟空の里主人 金森 悟

 

●2008.9 一期一会 ●2008.8  50年健康長生きプロジェクト ●2008.7思いやりの心

●2008.6人生の分岐点と終点 ●2008.5最高の人生の見つけ方 ●2008.4出会いと再会