2022年10月 秋の深まり

 千鳥ヶ淵を経由して、皇居を一周してウオーキングを楽しんでいる。夏は、千鳥ヶ淵緑道のあちこちでセミの孵化がみられた。殻から抜け出しはじめ、ふにゃふにゃの羽が、次第に固くなり、立派な羽に。まさに夏真っ盛りの情景であった。秋になると、虫の音が。コオロギの大合唱のトンネルを抜けるような感じが心地よい。半蔵門を超えて、半蔵濠沿いに歩くと、短い期間ではあるが、曼殊沙華(彼岸花)を見かけることができる。赤色だけではなく、白色のものも見かけた。皇居一周のランニングをしている人は、ほとんどマスクを外している。マスクをして走るのは、体に悪いのでは?私は、さわやかな空気を吸うために、人とすれ違わない時間帯&場所では、マスクを外すようにしている。とても気持ちがいい!!
COVID-19禍も三年目を迎える。新宿、銀座、渋谷へ出かけることがあるが、COVID-19禍前のように外出する人も増え、街中、交通機関も賑わってきている。

 秋といえば、スポーツの秋でもある。長年、かかわってきたテニスの世界でも、「楽天ジャパンオープンテニス」という日本では最大のテニス大会が三年ぶりに開催された。世界のトップ選手が集まるATP500ランクの大会である。1万人入場できる有明コロシアムという施設は、ほぼ8割は埋まっていた。週末の開場前の時間、駅から会場へ向けて、大勢の方がぞろぞろと歩く様子を見ると、COVID-19前の賑わいの復活を予感した。テニスは大きな声を出しての声援は無いが、控えめに応援されている観客の気持ちが良く分かった。試合と試合の合間の時間帯は、ケータリングの車の前に行列ができていた。複数の飲食店が、食欲をそそる香りを漂わせている。3年ぶりにお目にかかったケバブ屋さんの社長ご夫妻。お元気であった。

 芸術の秋でもある。東急文化村の社長が友人あるが、お客様も戻ってきているとのこと。オペラ歌手、ミュージシャンの友人たちも、徐々に活動を増やしてきているようだ。知人の誘いで、ライブ、コンサートへ出かけた。生で空気を伝わって感じられる音は、感情を揺さぶる。音楽はやはり生にかぎる。国立科学博物館へ「化石ハンター展」を見に出かけた。恐竜などの骨の標本は、何度、いつ見ても気持ちを高揚させる。家族連れで非常に込み合っていた。やはり何でも、リアルで見ることで、その圧倒される大きさ、雰囲気を感じることができるものである。子供達には、図鑑や映像で見るのとは全く違う世界を感じてもらいたい。

 仕事の上でも、対面での営業活動は自粛されてきた。パソコン画面を通して、商談&会話はできるが、その場の空気&顔の表情の読み取り、間の取り方などを感じることは難しい。自分の年齢もあるかと思うが、コミュニケーションは、対面に限ると思う。先日も、旧友や知人との飲み会をした。顔を合わせて、同じ食材をつまみ、同じお酒を交わすひと時は、とても楽しい! 早く平穏な日常に、戻ってもらいたいものだ。

 皆さんは、長引くCOVID-19禍いかがお過ごしですか?
感染を恐れ、外出を控えられ、常時マスクをされてきたと思います。人込みを避けて、空気のきれいな地へ足を延ばして、思いっきり深呼吸をしてみませんか? 体にいいものを食べて、いい音楽を流し、素敵な景色を見て、免疫力を高めましょう!! COVID-19のみならず、インフルエンザ、風邪など、これからもどんなウイルスが出てくるかわかりません。体調管理をより高くしていきましょう!!

令和4年10月吉日
悟空の里主人 金森 悟