2022年09月 英国の思い出

 2022年9月8日、エリザベス二世が旅立たれた。96歳、在位70年。
 英国は、前職の仕事で、10回以上訪問したであろうか? 歴史あるロンドン市内の街並みは、今でも記憶に新しい。ロンドン市内のバッキンガム宮殿、ハイドパーク、大英博物館、ロンドン橋、ウェストミンスター寺院、ビッグベン、郊外へは、オックスフォード、ハイウィコム、ミルトンキーンズ、ウィンブルドン、ウェンブリー・スタジアム(サッカーの聖地であると同時に。1986年、QUEENの大ライブの会場でもあった。)などへ出かけたことがある。交通機関は、二階建てバス、ロンドンタクシー、鉄道、チューブ(地下鉄)、そして「オリエント急行」(2時間ほど、英国内で乗車体験した。)ショッピングは、Harrods、フォートナム&メイソン(紅茶)、ウェッヂウッド、ダンヒル、サビルローなど。車は、ジャガー、ランドローバー。他にも、ピーターラビット、パディントン、アフタヌーンティー、スコッチウイスキー、ショートブレッドなどなど、多くのものが、日本人の生活の中にも浸透していることを実感する。

 ロンドンに駐在していた友人の自宅を訪ねたことがあるが、その建物は築80年でもまだ新しいほうだときいて驚いたことも。ディズニー映画の「ピーターパン」に出てくる時計塔「ビッグベン」は、そのもの。「007シリーズ」の秘密情報部(M16)もその近くであった。ハリーポッターも英国の聖堂が舞台である。テニスをする私としては、ウィンブルドンへ行くことは憧れであるが、まだ一度も言ったことがない。日本では、英国大使館に勤務していたテニス仲間がおり、大使館内のテニスコートには、何度かお邪魔している。(ローンコートではなかったが)また英国大使館でガーデナーをしていた仲間からは、英国人の庭に対する思い入れを聞いたこともある。

 1985年から3年ほど、毎月香港へ出張していた。香港は、1841年から1997年に中国に返還されるまでは、英国領であった。調べてみると、1941年から1945年までの3年8か月は、日本の統治下にあったであったという。香港は、英国最後の植民地でもあり、この返還は、「大英帝国の終焉」とまで言われたとか。香港の知人に英国パスポートを見せてもらったことがあった。医師の友人は、英国で医学を学んだと。長年にわたり、英国下にあった生活は、天安門事件など中華人民共和国の強硬な動きは、香港住民をカナダやオーストラリアへ移民するブームもあったという。香港の人たちは、いつでも国外に逃げられるように、財産は金など持ち運びがしやすい形で所有。また家族をアメリカなど他国へ移住させ、その地の国籍を取らせ、家族で世界どこへでも転がり込むことも想定していた。日本人としては、想像できないことであったが、現在のロシアとウクライナの戦争、中華人民共和国と中華民国(台湾)との関係、さらには、将来、中華人民共和国やロシアが、日本の国土に侵攻する話題もでていることを考えると、一考ありか。

 大英帝国として君臨した「英国」、そのトップに君臨したエリザベス二世、女王として多くの困難も乗り越えてこられたのだと思う。英国の人口は7,000万人弱。アフリカからなどの移民を含まれるのであろうが、この10年微増している。英国と日本は、島国であり、王室(日本は皇室)を持ち、似たようなイメージを持つ人も多いと思う。この先も、私にとって「英国」は、親しみやすい国であり、機会があればまた訪問してみたい。皆さんにとって「英国」にもつイメージ、身近な製品などはどんなものでしょうか?

 先日、弔意を示したく、英国大使館前に献花をしてきた。 合掌

令和4年9月吉日
悟空の里主人 金森 悟